地域を支える「人」が財産
研修ときめ細かいサポートで人材育成

香川県信用組合

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2024.05.14

写真左:志度支店 得意先係 岡 隆伍さん(高松中央高校出身) 写真右:志度支店 住宅ローンアドバイザー 多田陽菜さん(志度高校出身)

写真左:志度支店 得意先係 岡 隆伍さん(高松中央高校出身)
写真右:志度支店 住宅ローンアドバイザー 多田陽菜さん(志度高校出身)

香川県信用組合の「階層別・職能別教育」

信用組合は、地域や同じ事業を営む人が助け合う「相互扶助」の理念に基づいた協同組織の金融機関。中小零細企業や個人事業主が主な取引先で、融資などの相談を受ける時も常に顧客の立場に立ったきめ細やかな提案を行い、組合員の利益を第一に考えた営業活動をしている。

それを可能にしているのが、組合員である顧客との距離の近さ。香川県信用組合(けんしん)では、顧客と信頼関係を築くためには「人」が財産と考え、新人職員はもちろんその後のキャリアに合わせた人材教育に力を入れている。

例えば、入組後は2週間ほど研修し、その後の半年間は1カ月に1度さまざまなテーマで研修。「こんな内容が知りたい」といった職員の意見を考慮することもあり、研修したことを現場で実践、反省や課題をもとに研修で知識を深める……を繰り返しながら成長していく。また、入組前から本人を知っている人事部の担当者がきめ細かくサポート。研修時の表情などを見ながら声掛けしたり、悩みごとの相談を受けたりとメンタル面のケアも行っている。

そのほか、若手・中堅職員向けに実践的なビジネススキルを強化する講座、職場のリーダーを対象にしたマネジメント講座、自分の意欲に応じて受講できる通信教育も整備するなど、体系的な研修制度が整っている。

預金から金融商品の取引まで店舗に行かずに完結する場合も増える中、あえて「人」を介して顔の見える関係を築きながら地域の経済を支えている。

入組後にどんな研修を受けましたか。

志度支店 住宅ローンアドバイザー 多田陽菜さん(志度高校出身)

志度支店 住宅ローンアドバイザー
多田陽菜さん(志度高校出身)

多田 まず各部署の先輩から業務について説明を受けると同時に、外部講師を招いてのマナー・電話応対についてのレクチャーを受けます。

岡 通帳をつくる際の応対を新人どうしで窓口担当とお客様の役をしながらロールプレイングもしました。研修時には全員、配属先が決まっていて私は営業として外回りを担当する予定でしたが、内勤業務の研修をしたことは現在の業務にも役立っています。

多田 最初はお客様に対応する際に緊張してうまく説明できない場面もありましたが、先輩のサポートを受けながら現場で経験を積み、反省点をもとにまた研修でスキルアップします。同期と研修で会うとお互いの業務を報告し合って刺激を受けています。

キャリアアップについて けんしんとして力を入れていることは。

多田 人生の一大イベントとなる住宅購入についてお客様によりよいアドバイスができるよう、ある程度キャリアを積んでから受験する人が多かった住宅ローンアドバイザーの資格を職員全員で挑戦しようということになり、試験まで1カ月半でしたが頑張って勉強しました。次は、銀行業務検定3級に挑戦したいです。

岡 キャリアに応じて必要な資格があるのですが、それに対応した通信講座が用意されています。資格取得すれば、通信講座の受講料も試験の受験料もキャッシュバックされますし、難しい資格試験になると合格したらお祝い金制度があるので励みになります。資格に応じて業務内容もステップアップしていくと思うので、少しずつ着実に進んでいきたいです。

仕事のやりがいは。

志度支店 得意先係 岡 隆伍さん(高松中央高校出身)

志度支店 得意先係
岡 隆伍さん(高松中央高校出身)

岡 ネットでの取引が増える中で、取引先を訪問して「助かった。ありがとう」と言われると嬉しいです。訪問した際にただ業務をこなすだけだと機械と変わらないので、積極的にコミュニケーションを図るよう心掛けています。お客様の話を聞くことが好きですし、自分の知らないことを聞いて知識が広がるのも楽しいです。

今後は、企業への融資などの業務にも携われるようになって、地域の経済活性化に少しでもお役に立てればと考えています。

多田 私も窓口で「ありがとう」と言われると嬉しいです。最近は、お客様に負担をかけないよう来店回数を減らせるような受付方法はないか、など業務改善の提案もできるようになりました。常にお客様の立場で考えられるように、また、先輩からも後輩からも頼られる存在になりたいと思います。

◆キーワード


階層別教育

勤続年数や職能資格などに応じて教育していく方法。組織の業務内容や規則、マナーなどを教える新人教育、業務上役立つ知識やスキルをインプットして業務の改善や提案ができるようにする若手社員教育、経営の視点を養い管理者昇進に備える中堅社員教育、経営者としての視点を養う教育などがある。それぞれの階層をレベルアップすることで、組織全体の底上げを目指す。

香川県信用組合

住所
香川県高松市亀井町9番地10
代表電話番号
087-833-3314
設立
昭和27年10月22日
事業内容
預金業務、貸出業務、有価証券投資業務、内国為替業務、自動受取サービス(各種年金、配当金等)、支払サービス(公共料金、クレジット代金、保険料等) 、キャッシュカード、給与振込、付随業務
地図
URL
https://www.kagawaken.shinkumi.jp/
確認日
2024.05.16

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