「かがわ総文祭2025」感動をありがとう!

香川県教育委員会 教育長 淀谷 圭三郎

column

2025.10.02

本当に暑かった今年の7月。そんな中で、7月26日、「かがわ総文祭2025」の開会を迎えた。

開会式当日は、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、総合開会式を式典、交歓会、開催地発表の3部構成で行った。それぞれが心に深く強く残った。

前日の25日の部門別のリハーサル、総合開会式のゲネプロ、正直、当日「大丈夫かなあ」という心配もあった。しかしである。開会式当日の見事な演出と発表、進行など。どれをとっても満点。生徒実行委員として委嘱状を手渡した時の1年生が3年生になり、まさに集大成の場面、この2年の成長もさることながら、1日でも大きく成長してみせた。その後の暑い中でのパレードも素晴らしいパフォーマンスであった。

いろんな体験を職員とともに、役割分担の中で行ったわけだが、それぞれが努力したと思うし、生徒実行委員をはじめ、携わった全ての生徒の頑張りと成長に感動した。心から拍手を送りたい。そして、是非、県民の皆様はじめ多くの方々の心に留めていただきたいのは、先生方、教師の真心と誠実さである。生徒が主人公ということを十分に理解した上で、数年にわたり、日々の授業や学校行事がある中、そして家庭などもある中で、情熱を傾け続けてこられたこと、当然だろうと言われる方もおられるかもしれないが、日々、学校現場の状況等について聞き及んでいる私自身は、頭の下がる思いとともに、感謝の気持ちでいっぱいになった。そして、教師の心情を想像し、その高潔さを改めて感じ、心が揺さぶられた。

生徒たちからは、「何度も何度も話し合いをして、時にはぶつかったりしたが、皆で決めて進めてきたこと。途中、いろんな意見が出ることもあったが、皆で決めたことを大切にした」という趣旨の発言もあった。民主的な社会の形成者の育成という視点でも意義があったと感じた。

このイベントと開かれるまでの道のりも多くの方々の体験の一つ。他者への思いやり、想像力、そして対話。いろんなキーワードが溢れるものであった、と感じた。

香川県教育委員会 教育長 淀谷 圭三郎

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香川県教育委員会 教育長 淀谷 圭三郎

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