「シン・体験」

香川県教育委員会 教育長 淀谷 圭三郎

column

2026.02.05

昨年は、私自身、多くの体験の機会をいただいた。県立アリーナの関係ではイベントプロモートの現状などその一端を見させていただき、イベント開催までの多くの関係者の努力に感嘆した。また、かがわ総文祭2025では、高校生の文化部活動の厳しさと熱さ、意思の強さなどに感動した。台湾教育省のお招きで、台湾各地の、小・中学校・高等学校の授業等の教育実践を視察した。英語での算数の授業、地域資源の紹介、地域企業との連携など、とても印象的であった。12月には、パリでのベルサイユ賞授賞式に出席した。県立アリーナが「世界で最も美しい」と評される機会に立ち会うことができ大変光栄であった。

私自身、多くの新たな体験の機会を得る中で感じたことは「実際に経験してみないと分かっていないことが多い。」ということだ。だからと言って、『見てもないのに論評するな』とは言わない。要するに、様々な現象や出来事などについて、分かったつもりになってはいけないと強く自戒した。

100人いれば、100通りの体験があると思うし、同じ場所、同じ時間で同じ活動をしたとしても、人それぞれ感じ方や空間の居心地は異なると思う。

かがわ総文祭2025の生徒実行委員に、「自分にとっての総文祭とは?」と問うてみた。『今までの自分から進化できた環境』『挑戦とつながりの場』等々の答え。たぶん、その体験の意味というものを自分自身の中で深化させた上での言葉だなと感じた。

グローバル化、デジタル変革、少子高齢化など、大転換期と言われて久しい、今の時代経過の中で、自分に都合の悪い情報などを含め傾聴の姿勢で臨む、我慢すべき時は我慢する。そのことで共生への道を開く。子供たちだけでなく、多くの方々に、物事の真の本質を見る、新しい価値に触れる、心震える出来事に出会う。各人にとって貴重な「シン」の「体験」を重ねることをお薦めする。体験の軌跡により視座を高め、より良い方向を目指そうとする思考と志向を大切にしたい。

香川県教育委員会 教育長 淀谷 圭三郎

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香川県教育委員会 教育長 淀谷 圭三郎

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