カギはS字の矯正型 量産とブランド化を目指して

香川農商工連携ファンド活用 オリーブ盆栽「colive」

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2017.06.15

盆栽もオリーブも香川の特産品。「なのになぜオリーブ盆栽がないんだろう」。小豆島で生花店「pensée(パンセ)」を営む西脇美津江さんの素朴な疑問から開発は始まった。西脇さんはまず、盆栽を習っていた花澤明春園(高松市鬼無町)の花澤登人さんに相談した。さらに、オリーブ生産者・小豆島岬工房の土居秀浩さんも参加。商品の理想的な姿である「鉢上18センチ、幹はS字型で枝が8つ」を目指し、試行錯誤を重ねている。「香川のお土産としてブランド化し、日本中から注目されるものを作りたい」と意気込む花澤さん。大ブレイクした時のため、形のそろった盆栽を量産化できる体制を整えることが最終目標だ。

量産化のカギを握るのは「矯正型」。1年ほど成長したオリーブの幹に1年間装着することで、S字型の盆栽が量産できると考えた。土に差す角度を変えれば、違う形のS字も作れる。矯正型を作る元となる金型製作費用を含む商品開発費用には、かがわ産業支援財団の「かがわ農商工連携ファンド」(※)を活用した。

「今までなかったものを自分が生み出して世に出せるのは楽しい」と言う花澤さん。「colive(コリーブ)」と名前も決め、3年後の商品化を目指す。

※かがわ農商工連携ファンド
中小企業者と農林漁業者がお互いの資源や技術を持ち寄り、新商品やサービスを開発、販路を開拓する事業に対して助成する。平成29年度追加募集は7月28日(金)まで。

お問い合わせ:かがわ産業支援財団ファンド事業推進課  TEL:087-868-9903
HP:http://www.kagawa-isf.jp/sien/nousyokou_fund/

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