産官学連携で“部活動の地域移行”
「仁尾のまちあるき~ご当地スポーツ探究~」

みとよ探究部&大阪成蹊大

Interview

2024.10.17

三豊市では、「部活動の地域移行」の一環で、中高生が放課後を多様な活動から自由に選べるようにする「放課後改革」プロジェクトが進行中。その一つ「みとよ探究部」では、生徒自らがテーマを決め、地域の人と関わりながら活動している。

産官学連携の活動も進められており、8月、大阪成蹊大学スポーツマネジメント学科教員と学生による半日完結型のワークショップ「仁尾のまちあるき~ご当地スポーツ探究~」を開催。みとよ探究部員をはじめ元探究部員の愛媛大生、N高校生などが参加した。

参加者らは、ミニ講義「ご当地スポーツってなに?」で予備知識を得た後、街へ繰り出し、仁尾町らしい自然や風物、歴史、食べ物などの探索へ。地元起業家からまちづくりの取り組みを聞いたほか、真言宗のお寺「覚城院」や、地元の生鮮食料品店「スーパー今川」、人気の観光スポット「父母ヶ浜」などを住民の案内で巡った。また、「父母ヶ浜」では、清掃保全活動で埋め立てから浜を守ったという話を聞き、「百歳書店」で地元の土産物に込められたストーリーを感じるなどして理解を深めた。

締めくくりは、三豊版「ご当地スポーツ」考案ワークショップ。街歩きで発見した特産品や歴史をマップに落とし込み、グループに分かれてさまざまなアイデアを出し合って発表。「運河でゴミ拾い競争」「オレンジ絞り選手権」「かまぼこ積み上げチャレンジ」など、既成概念にとらわれないユニークな「ご当地スポーツ」が飛び出した。

指導した菅文彦教授は、「街の資源探索にとどまらず、活用に思考を巡らせ、活発な議論で自己表現ができた有意義な試みだった。これからも中高大連携で活きた学びを展開していきたい」と話す。今回のアイデアや、みとよ探究部員の探究テーマの社会実装化を目指し、今秋に第2回開催を予定している。

大阪成蹊大学経営学部スポーツマネジメント学科

大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所

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