そこで、通院の負担を少しでも軽くするため、家にいながら赤ちゃんやお母さんの状態を診察できるよう開発したのが「Melody i」というシステムだ。病院にある分娩監視装置を小型化した機器「プチCTG」を使って、妊婦が自分のおなかの張りと胎児の心拍を20分ほど測定。サーバーを経由して送られたデータをもとに、医師は母子の健康状態を遠隔で診断できる。
「難しかったのは、病院にある大きな装置の機能をこの大きさに収めることと省電力化」とCEOの尾形優子さんは言う。データはスマホでも確認できるため、医師は病院以外の場所でも診断でき、インターネット経由で指示ができる。また、こまめに測定することで自覚症状がないリスクも早めに察知できるなど医師のメリットも大きい。
「今後は、電子母子手帳と連携して妊娠中から出産後のお子さんの健康状態や予防接種までトータルでケアしたい」と尾形さん。来春発売を目指し、今秋から全国の病院で実証実験が始まる。
メロディ・インターナショナル=TEL.087・813・7362
〈ネクスト香川インキュベート工房〉
メロディ・インターナショナルも入居している「ネクスト香川」は新技術・商品の開発を目指す事業者に研究・試作を行うスペースを提供。電磁波テストなどを行う電波暗室も完備され商品開発には恵まれた環境。入居要件、使用料など詳細は下記まで問い合わせを。
お問い合わせ:公益財団法人かがわ産業支援財団施設管理課 /TEL.087・869・3700
HP:http://www.kagawa-isf.jp/next
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