北大では、新型コロナウイルス対策として、通院時や医療機関で妊婦が感染するリスクを減らすため、健診の8割をオンラインで実施している。そこで活用されている分娩監視装置iCTGは、自宅で赤ちゃんの心拍数の推移と母親のおなかの張りを計測できるシステム。病院にある装置を小型化した機器を自宅に郵送し、計測データを病院にいるかかりつけ医師に送信。家にいながら遠隔診断してもらえるのが特徴だ。
同社は以前から、産婦人科・産科が減少している中、何時間もかけて通院しなければならない妊婦さんのために、システム開発に着手。すでにタイの公立病院などに導入され、早期の異常発見、母子死亡率の低減に成果をあげている。
「北大の事例によって、システムへの問い合わせが増えています。このような状況でも、母子の健康は24時間切れ目なくケアすることが大事なので、この装置がサポートできれば」と代表取締役・尾形優子さんはいう。
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