本年は、皆さんもご存知のとおり、5月より新元号が公布され、平成という一時代が終わりを告げます。香川にとって、平成とはどのような時代だったのでしょう。
昭和の終わりから平成の時代、四国の骨格やゲートウェイとなるインフラが次々と香川で整備されました。平成の到来を待つかのように瀬戸大橋が完成し、明石海峡大橋も平成10年に完成しました。高松空港の香南地区への移転が平成元年、16年にはサンポート高松がグランドオープンしました。高松自動車道は、昭和62年に善通寺IC-松山道三島川之江IC間が開通したのを皮切りに平成15年に全線開通します。さらに、現在、四国や香川のインフラは「進化」を続けています。高松空港は民営化され、今年度末には高松自動車道の全線4車線化が完了する見込みです。香川にとっての平成とは四国の骨格たるインフラが生まれ、「進化」しながら私たちの暮らしに根ざしてきた時代とも言えます。
今、私たちの暮らしは、瀬戸大橋や明石海峡大橋、これらを結ぶ高松自動車道が無くては、成り立たないものとなっています。高松空港からは多くの外国人観光客が香川を訪れています。瀬戸内国際芸術祭が開催される今年は、更に多くの方が香川を訪れることでしょう。サンポート高松は香川のランドマークとなっています。
瀬戸大橋は、新元号の始まる丁度130年前の5月に、大久保諶之丞が讃岐鉄道開通式で提唱しました。その後、昭和30年の紫雲丸の悲劇を経て、建設機運が高まります。紫雲丸の事故当時、私の母は高松駅に勤務していました。夏休み帰省時の連絡船中で、母から当時の大変な状況を聞いたことがあります。「二度と悲劇を起こしてはならない」との人々の想いの下、瀬戸大橋は、正に夢のプロジェクトとして始動しました。
明治維新の精神的指導者として知られる吉田松陰は「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」と語っています。この言葉は、新時代のインフラのあり方にも当てはまることでしょう。平成の次の時代は、再び夢を語ることから始めたいと思います。
昭和の終わりから平成の時代、四国の骨格やゲートウェイとなるインフラが次々と香川で整備されました。平成の到来を待つかのように瀬戸大橋が完成し、明石海峡大橋も平成10年に完成しました。高松空港の香南地区への移転が平成元年、16年にはサンポート高松がグランドオープンしました。高松自動車道は、昭和62年に善通寺IC-松山道三島川之江IC間が開通したのを皮切りに平成15年に全線開通します。さらに、現在、四国や香川のインフラは「進化」を続けています。高松空港は民営化され、今年度末には高松自動車道の全線4車線化が完了する見込みです。香川にとっての平成とは四国の骨格たるインフラが生まれ、「進化」しながら私たちの暮らしに根ざしてきた時代とも言えます。
今、私たちの暮らしは、瀬戸大橋や明石海峡大橋、これらを結ぶ高松自動車道が無くては、成り立たないものとなっています。高松空港からは多くの外国人観光客が香川を訪れています。瀬戸内国際芸術祭が開催される今年は、更に多くの方が香川を訪れることでしょう。サンポート高松は香川のランドマークとなっています。
瀬戸大橋は、新元号の始まる丁度130年前の5月に、大久保諶之丞が讃岐鉄道開通式で提唱しました。その後、昭和30年の紫雲丸の悲劇を経て、建設機運が高まります。紫雲丸の事故当時、私の母は高松駅に勤務していました。夏休み帰省時の連絡船中で、母から当時の大変な状況を聞いたことがあります。「二度と悲劇を起こしてはならない」との人々の想いの下、瀬戸大橋は、正に夢のプロジェクトとして始動しました。
明治維新の精神的指導者として知られる吉田松陰は「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」と語っています。この言葉は、新時代のインフラのあり方にも当てはまることでしょう。平成の次の時代は、再び夢を語ることから始めたいと思います。
四国地方整備局長 平井 秀輝
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