スケートで鍛えた脚力でサイクリング楽しむ

キリンビールマーケティング 香川支社長 髙見 秀樹さん

Interview

2015.12.17

中学まで北海道、高校は青森、大学は宮城で過ごした。これまでの勤務地も東日本ばかりで、初めての西日本への赴任だ。「景色も人柄も穏やか。時間がゆったり流れているように感じます」。今年の夏、ビアガーデンから見えた夕日と瀬戸内海が美しく印象に残っている。

北海道・東北で過ごした少年時代

北海道生まれで、小学生の時にスピードスケートを始めた。「スピードを出し過ぎて第1カーブのところで転んじゃうスケーターでした」と笑うが、中学・高校と競技を続けた。

高校時代から大学ではサイクリング部に入ろうと決めていた。家から10キロほど離れた高校まで自転車で通ったことで、サイクリングの面白さに目覚めた。「風の匂いや気温の感じ方がそれまでとは変わって、これは面白いなと思ったんです」

大学では週末が来るたびに、東北各地の峠道へ出掛けた。夏休みの合宿では北海道や長野、秋田まで自転車を持って出掛けた。「曲がりくねった道を、ゆっくりと進んでのぼりつめるという感覚が楽しい。頂上でお茶を飲んだり、山小屋に泊まってビールを飲んだりするのも好きでしたね」

大学卒業後、本格的なサイクリングからは遠ざかっていたが、最近また楽しむ余裕が出てきた。折り畳み自転車で、電車も使いながら四国各地に出掛けようと考えている。

楽しい場面にビールを

自分の考えた商品が世の中に出ていく。そんなイメージからメーカーで働きたいと考えていた。「ビールってみんな楽しそうに飲んでるな、ビールを造る会社って良い会社なんじゃないかと思ったんです」。もちろん高見さん自身もビールが好きだ。

主に、営業や営業の後方支援を行う営業企画の仕事に携わってきた。思い出深いのは、北海道支社で行ったキャンペーンだ。余ったプレゼントの応募用紙をそのままにしていたところ、当時の支社長から声を掛けられた。「自分が喫茶店のオーナーだとしてチラシを作ったら、店の前に立って一枚残らず一生懸命に配るんじゃないか。努力が足りないから余るんだ」と言われた。

その言葉にはっとした。営業のメンバーで量販店を回り、店頭やバックヤードに置かれている6缶パック一つずつに応募用紙を差し込んだ。「商品を手に取ってもらうために何が出来るのかを考え、その実現のためには努力を惜しまないという姿勢を学びました」

キリンビールは全国9カ所にビール工場を持つ。今年、各工場でその土地に合わせた「一番搾り」を発売した。来年はさらに47都道府県それぞれの一番搾りを売り出す予定だ。「香川で飲むのにふさわしい、県民の皆さんのためのビールをと考えています。キリンビールが皆さんの笑顔のもとになればと思っています」

髙見 秀樹 | たかみ ひでき

略歴
1967年 3月 北海道生まれ
1989年 3月 東北大学経済学部 卒業
1989年 4月 キリンビール株式会社 入社
1996年 4月 北海道支社
2006年 9月 北日本統括本部 営業企画部担当部長
2009年 4月 本社営業本部営業部 企画担当主査
2015年 4月 キリンビールマーケティング株式会社 香川支社長

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