愛車とともに全国各地へ

日本政策金融公庫 高松支店 支店長兼中小企業事業統轄 俣野 英昭さん

Interview

2013.07.18

2008年10月、政策金融機関が統合して誕生した日本政策金融公庫。統合前の中小企業金融公庫出身。35年の公庫生活で、東京、新潟、大阪、名古屋、鹿児島、福岡などの勤務を経験したが、四国は初めてだ。

前任地は福井。「3月のまだ雪が残る福井から香川に来ました。穏やかな天気で暖かいのが、とても印象的でしたね」

思い出に残る父の背中

転勤が多く、新しい土地に行くたびに「新しい自分との出会い」と考えてきた。転勤をきっかけに何か始めたいという気持ちも常にある。40歳のとき、大型二輪の免許を取得。45歳でスノーボードに挑戦。大阪ではテニスクラブにも通った。「今思うと、バイクは父の影響かもしれません。小学生のころ、後ろに乗せてもらい、素直に『すごいな』と思った覚えがあります」

バイクには、すっかりはまった。「冬でもバイクに乗れる、香川の暖かさに感動しました。雪の多いところだと走れませんからね」。愛車とともに何度も引っ越しを経験。初めて購入したのはヤマハのドラッグスター。当時は名古屋にいたため知多半島などを周った。その後、BMWのクルーザー、R1150RT、K1200GTと乗り継いできた。九州には鹿児島、福岡と5年間勤務、離島以外はほぼ走破した。「鹿児島の温泉が思い出深い。メジャーな旅館ではなく、100円、200円あるいは無料で入れる温泉が面白かったですね。温泉が湧いている川原もありました」

バイクで感じる奥深さ

四国では高知の足摺岬から四万十、そして愛媛の佐田岬へ行き、「夕やけこやけライン」を走って帰って来た。四国の奥深さを感じるツーリングだった。「車にはない解放感が魅力ですね。景色も360度楽しめます。小回りが利くし、自由度が高い」。バイクに費やす時間の中で、一番楽しい瞬間は選べないという。走っているとき、メンテナンスしているとき、それぞれに楽しさがある。「車体の傷を磨いている瞬間が、一番悲しいですよ」

これから行ってみたいのは、近隣では愛媛の石鎚山や岡山の蒜山。時間ができたら、これまでに訪れた場所をもう一度走ってみたいとも考えている。「黒部ダムと称名滝、それに奥飛騨には4回ほど行きました。新緑、紅葉、雪の景色。どの季節も印象的です。何回でも行ってみたい」

相乗効果はこれから

統合から5年、会社として出来上がってきたと感じている。「国民生活事業、農林水産事業、中小企業事業、3つの事業が1つになった効果は、これから本格的に発揮できるのでは。さまざまな機会を捉えて制度説明などに努めています。まずは、公庫の融資制度を多くの方に知っていただき、活用してほしいですね」。融資をもとに、いろいろな事業が出来上がっていくのを見ることが何よりうれしい。

俣野 英昭 | またの ひであき

略歴
1959年3月24日 京都市生まれ
1981年3月 滋賀大学経済学部卒業
1981年4月 中小企業金融公庫
(現日本政策金融公庫中小企業事業)入庫
2004年4月 鹿児島支店 次長
2006年4月 福岡支店 次長
2008年10月 日本政策金融公庫
 福岡支店中小企業事業 副事業統轄
2009年4月 福井支店長兼中小企業事業統轄
2012年4月 高松支店長兼中小企業事業統轄

日本政策金融公庫

確認日
2014.06.19

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