背負って涼しく快適に COOLRUCK(クールリュック)

山本縫製工場

Topic

2019.07.18

クールリュックの使用例

クールリュックの使用例

山本縫製工場の社長・山本益美さんは、縫製技術を生かして様々なものづくりを続けてきた。衣服や医療用品など商品は多岐に渡る。

介護施設で働く知人から、入浴介助の時に暑くて大変だという話を聞いた。何とか涼しくできないかと考え、保冷剤を入れて背負う小さなリュックのようなものを作った。ひもの長さを調節して背負うと、バックルが肌に触れて気になった。知人には喜ばれたが、山本さんは納得いかない。もっと使い心地が良く体にフィットするものにしようと、ベストタイプに改良。留め具は直接肌に触れない。

素材に高吸水繊維「ベルオアシス」を使用。汗や保冷剤の結露を吸ってもすぐに乾くため、快適に過ごせる。クールリュックとして2013年に発売。建設現場、工場、農作業、家事などいろんな場面で使われているという。冬は使い捨てカイロを入れて、防寒に使える。ベルオアシスを使った、保冷剤を収納できる枕カバーも作り、寝苦しい夜を快適に過ごせると好評だ。
カルポッド・ベルト装着時

カルポッド・ベルト装着時

導線メーカーの人と展示会で知り合い、「布に金属を縫い付けられないか」と相談されたこともある。汗や尿を検知できる介護用品を作るためだった。山本さんは金属を縫い付けるのではなく、金属そのものを糸にしようと考えた。

その技術が基になってできたのが、医療用小型ワイヤレス心電計「カルポッド」を24時間装着できる「カルポッド・ベルト」だ。カルポッドは心電、心拍数、運動強度、体温などを記録できる。ベルトはカルポッドを固定するだけでなく、縫い込まれている金属線が電極となって計測ができるという。

山本さんは目指すのは使い心地が良いもの。素材や形にこだわり、発売前にいろんな人に使ってもらって、改良を重ねる。「人が困っていることを解決したい。それがものづくり企業の使命では」と話す。最近では、地元の坂出市に協力し、イベントに使う甲冑をプラスチックと布で作った。

有限会社山本縫製工場

住所
香川県坂出市福江町2‐5‐9
代表電話番号
0877・46・4758
地図
URL
http://www.csf-yamamoto.com/
確認日
2019.07.12

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