化粧品の6次産業化でお米の付加価値を高める ライスフォース

株式会社アイム

Topic

2019.08.15

今年6月の田植え

今年6月の田植え

お米が原料の化粧品「ライスフォース」

お米が原料の化粧品「ライスフォース」

「商品開発の根本から携わりたい」。株式会社アイム(高松市)の代表取締役社長・沼田憲孝さんは、常々そう考えていた。

同社は綾川町に製造工場を構えて、酒造会社とともに、国産米に麹菌や乳酸菌、酵母などを混ぜて発酵させる「ライスパワーエキス」を開発。水分保持能改善効果が認められたそのエキスを使って、無着色・無香料など独自の処方で化粧品「ライスフォース」を製造、通信販売している。高松市の本社で商品を管理・受注・発送し、販売本数は累計2000万本になる。

アイムは2000年にアパレル通販会社の化粧品事業部として発足。沼田さんはその時から経営に携わってきた。05年に親会社から独立、15年に製薬会社の第一三共ヘルスケア(東京都)の子会社になった。

経営は通販と製薬、それぞれの強みを生かす。いつ、どの地域から注文が入ったか、広告の影響はどのくらいあったかなど、発足時から20年分のデータを蓄積。顧客に合わせたダイレクトメールの発送やウェブ広告などで需要を喚起。工場や物流は製薬会社の厳しい基準を守る。約14,580㎡の本社では200人が働き、全国そして海外へ毎日商品を発送している。

沼田さんは製造・販売だけでなく、商品開発により深くかかわるために、今年からライスフォースの原料であるお米の栽培に取り組むことにした。地元農家の協力で、綾川町の7,500㎡の田んぼで香川県のブランド米「おいでまい」を栽培する。6月の田植えには、本社だけでなく海外の卸先からもスタッフが集まった。「スタッフも私も収穫が楽しみです」。10月中旬に収穫し、発酵を経て、来年3月以降製造のライスフォースの原料に使う予定だ。

原料の生産(1次)×商品の開発・製造(2次)×販売(3次)で、化粧品の6次産業化を目指す。「お米を食品以外の原料として使うことは、付加価値を高めることになる。農家の方の所得向上にも貢献できると考えています」

近ごろは、近隣小学校から本社の見学に来ることが増えた。子どもたちはスマートフォンを使って、ライスフォースの注文・受注を疑似体験。ラベルを印刷して、発送用の荷造りをしたものは、家族へのお土産として持ち帰れる。「物流はアマゾンや楽天と同じような仕組みだよというと、子どもたちは驚きます」

現在は通信販売がメインだが、東京にある雑貨店「ロフト」では、数店舗で店頭販売もする。今後は、店頭販売を広げ、通信販売では海外への対応により力を入れていく。

株式会社アイム

住所
香川県高松市香南町横井460-1
代表電話番号
087・879・0033
設立
2005年(平成17年)7月1日
社員数
133人(2019年2月末日現在)
事業内容
化粧品、健康食品等の通信販売業
地図
URL
https://www.riceforce.com/
確認日
2019.08.06

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