お籠もりのち「ぶらり香川」

日本銀行高松支店長 小牧義弘

column

2020.06.18

香川県は災害が少ないと言われていますが、新型コロナウィルスは避けてくれませんでした。多大な影響を受けておられる皆様に、お見舞い申し上げます。私が影響を身近に感じ始めたのは、瀬戸標の執筆陣である久本酒店・佐藤社長から、2月三連休の四国酒まつりが土壇場で中止になった(涙)との連絡を頂いた時からでした。それ以降、お付き合いのある方々と顔を合わせる機会が減り、プライベートの行動半径もすっかり小さくなってしまいました。

でも、良いこともありました。GWを含め家に籠もらざるを得なくなったので、香川県に関する本を読んだり、情報を検索する時間が出来ました。前回の瀬戸標では、隠れた魅力は目の前にあると書きましたが、自然、歴史、芸術、建築、文化など、身近にあるのに見逃していたもの、背景を理解していなかったもの、まだ経験していないものが、次から次へと出てきて(単なる勉強不足というお叱りは甘受します)、香川への興味が一層増したように思います。NHKのブラタモリも、タモリさんの豊富な知識と女子アナとのやり取りも魅力ですが、普段目にする風景や建築について専門家が分かりやすく教えてくれて、へぇ~って思えるから面白いんですよね。

この原稿を書いている時点(6月初)では、19日に他の都道府県への移動自粛要請が全て解除される予定です。でも、私はまずは県内にぶらり出かけて、この間に高まった香川への興味を実際に確認するつもりです。日本一小さい県だけに日帰りは容易ですが、そこを敢えて泊まってゆっくり時間を過ごすのも良いと思っています。その時、ブラタモリのように見所まで道案内し、タイミングよくクイズを出し、深い蘊蓄を語ってくれるスマホアプリがあると最高だと思います。香川の方々が地元愛をより深めるのに役立ちますし、コロナが収束した暁には観光客誘致の強い武器になること間違いなしです(MaaSも取り込んで、誰か作ってください!)。

皆さんも、いきなり遠出したくなる気持ちは分かりますが、本やスマホを片手にまだ知らない香川を見つけに出かけてみませんか。勿論、お出かけの際は、うがい手洗いの励行など「新たな生活様式」は忘れずに!

小牧 義弘|こまき よしひろ

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小牧 義弘|こまき よしひろ

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