百十四銀行がシェア47.8%でトップ

香川県1万4,721社 2020年メインバンク調査 東京商工リサーチ

Research

2020.09.03

香川県内1万4,721社のメインバンクは、百十四銀行が7,037社(シェア47.80%)でトップだった。2位は香川銀行で2,679社(同18.20%)、3位は中国銀行で1,308社(同8.89%)。1位から10位までは前年と同じ顔ぶれで順位にも変動は無かった。

※本調査は東京商工リサーチの企業データベースから2013年~20年の各年3月末のメインバンクを集計、分析。商号変更や統合等は20年6月末現在、メインバンクが複数の場合、最上位行をメインバンクとした。

四国地区 トップは伊予銀行

四国地区に本社を置く企業53,568社のメインバンクは、伊予銀行が11,017社(シェア20.57%)でトップとなり、以下、百十四銀行が7,548社(同14.09%)、四国銀行が6,652社(同12.42%)、阿波銀行が6,446社(同12.03%)と4位までが四国地区の地方銀行で、5位から8位までが第二地方銀行だった。

百十四銀行が8,846社

香川県内に本店を置く金融機関をメインバンクとしている全国の企業数をみると、百十四銀行が8,846社で最多。香川銀行、高松信金、観音寺信金、香川県信組と続いた。シェアは百十四銀行が前年比0.27ポイント増、香川銀行が0.27ポイント減。高松信金は0.06ポイント減、観音寺信金は0.08ポイント増、香川県信組は0.02ポイント減だった。

全国トップは三菱UFJ銀行

全国のメインバンク取引社数は、三菱UFJ銀行がトップでシェアは8.16%。三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行とメガバンクが上位に並び、北海道の第二地方銀行である北洋銀行が5位、千葉銀行が地方銀行ではトップとなる6位に入った。信用金庫では京都中央信金が全国順位45位、信用組合では茨城県信組が同117位でトップだった。

四国地区トップは伊予銀行の22位(前年と同じ)で、香川県の金融機関では百十四銀行が39位(前年40位)、香川銀行が95位(前年96位)だった。
2020年は年初から、新型コロナウイルス感染拡大で状況が激変している。これまで政府や自治体、金融機関は、手厚い中小企業への支援策で、緊急避難的な倒産回避策に主眼を置いてきたが、今後、企業業績が改善しないと金融機関は大きなダメージを受けることになる。数年前から体力のある金融機関は貸倒引当金を積み増し、財務の健全化を進めていた。フィンテックやシステム投資負担が増大し、デジタル通貨など新しい金融の仕組みに乗り出すところも出ており、金融機関でも二極化が進んでいる。

金融機関は未曽有の危機への対応力と事業の将来性を高めるため、独自路線か提携か難しい舵取りを求められている。ライバルの動向を見据えながら、生き残りをかけた洞察が続く。

東京商工リサーチ 四国地区本部長兼高松支社長 立花 正伸

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