就活の面接には“戦略”が必要

四国ライフエンディング協会代表理事 十川 美加

column

2022.01.20

企業エントリーに向けての就活が本格化する時期です。今回は、付加価値をどう表現するかについてお伝えします。

就活で大事だとよくいわれる「コミュニケ―ション能力」。相手の言うことを理解して、自分が伝えたいことをきちんと表現できることです。その力が最も試されるのが面接です。

事前に、模擬面接で流れを練習すると思います。型通りの応対で役に立つのかと思うかもしれません。ただ、最初は分からないことが多く不安なため、一連の流れを知っていれば安心して臨めるというメリットがあります。大勢の中から選ぶ一次面接では、好感度が高いかどうかがポイントの一つ。基本的なことを型通りにできるのも重要です。

二次面接では、自社の欲しい人材とマッチするかどうかに判断のウエイトが移ります。あなたが面接官だったら、どんな人材が欲しいですか?例えば、営業先で一方的に自社の商品やサービスをアピールしていたら、押し売りになりますよね。買ってもらうためには、お客様の困りごとなどニーズを探り、合ったサービスを提案して初めて購入を検討してくれます。

面接も同様で、企業にとって欲しい人材であれば採用されます。欲しい人材は、企業によって違います。志望先はどんな企業なのか?研究する必要があります。企業研究は単に事業内容や福利厚生などを見るだけではなく、将来どういう事業に力を入れようとしているか、そのために何ができるかを想像することで、自分の付加価値を表現できます。社会人になると、今までのように教えてもらう受け身から、主体的に考えて動く人材でなければ通用しません。複数の企業を受ける場合は、1社ごとにじっくり研究して考える必要があります。

面接官は本気でこの会社の一員になりたいと思っているのか?という意欲も見ていますが、ニーズに合わなければいくら熱意があっても押し売りと同じになってしまいます。面接は、お互いにミスマッチが起こらないように見極めていく場でもあります。

ぜひ企業に合った付加価値を提案して、希望の企業で社会人としてのスタートを切ってください。

十川 美加 | そごう みか

略歴
フリーアナウンサー、専門学校講師を経て
2000年 株式会社大塚商会 入社
2006年 オフィスリアライズ設立
2019年 一般社団法人 四国ライフエンディング協会設立

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