人のつながりに感謝し1日1日を大切に

コンフォートホテル高松 マネージャー 熊谷 優太さん

Interview

2022.04.07

北海道出身。2022年1月、香川に初進出するコンフォートホテルのマネージャーとして高松の地を踏んだ。同ホテルのマネージャーは、人材教育や営業、予算・売上管理、備品・修繕管理などホテル全体に目を配る、いわゆる支配人だ。「自分の仕事の結果が数値に出るのは大きなやりがい。まずは香川の皆さまに、当ホテルブランドを知っていただくのが第一歩です」と意気込む。

被災して感じた人の絆

趣味は学生時代から10年以上続けている「よさこい」

趣味は学生時代から10年以上続けている「よさこい」

ホテル業界に入ったきっかけは「かっこいいイメージに惹かれて」。中でも特に「おもてなし」に力を入れていると感じ、株式会社グリーンズを選んだ。2017年3月、当時のコンフォートホテル札幌のフロントからキャリアをスタートし、同札幌すすきの開業に伴って異動。18年9月に帯広に移り、翌1月にはアシスタントマネージャーに、20年1月には苫小牧でマネージャーにと、ハイペースな異動とともに順調に昇格していく。「周囲の仕事ぶりを見ているうちに、自分ももっと業務の幅を広げたい!と思うようになったのが原動力です。自分なりのペースでキャリアアップできる環境にも恵まれました」。

印象に残っているのは、2018年9月6日の胆振東部地震。帯広に異動したばかりで、夜勤の最中だった。「停電で全道ブラックアウトしました。半ばパニックでしたが、滞在中の常連の皆さまのご協力も得て、一丸で声掛けや物資運びに尽力。スタッフも家族が被災している中でホテルを支えてくれて…。人のつながりに心から感動したことが忘れられません」。

この経験をきっかけに、より「お客さま目線」を意識するとともに、スタッフへの思いも深まった。「数字も大事ですが、やはり『人』がいてこそのホテルです。1人では何もできないことを痛感しましたから、今も1日1日を感謝して過ごし、このホテルで働いてよかったと思える環境を整えたい」と力を込める。

地域を共に盛り上げたい

全国の系列で初めてフロントに四季の香りを イメージしたディフューザーを導入

全国の系列で初めてフロントに四季の香りを
イメージしたディフューザーを導入

同社では勤務地を細かく選べる制度があるが、見識を広めようと「全国どこでも」を選択し、21年の秋田を経て香川へ。高松の食文化や自然の豊かさ、住みやすさには驚いたという。

今月オープンのコンフォートホテル高松は、「高松らしさ」をコンセプトに打ち出している。滞在客が高松のステイを楽しめるよう、独自の「ご当地マイスター」やフロントのインフォメーションボードを活用して地元情報を発信。近隣の飲食店や観光地にも積極的に足を運び、ネットワークを広げている。「市内商店街の飲食店とコラボした夕食付プランなども提案して、一緒に街を盛り上げていきたい。初進出のプレッシャーもありますが、未知のフィールドで成長したいですね」。

戸塚 愛野

熊谷 優太 | くまがや ゆうた

略歴
2017年3月 株式会社グリーンズ入社 
コンフォートホテル札幌南3西9 
2018年6月 コンフォートホテル札幌すすきの 
2018年9月 コンフォートホテル帯広 アシスタントマネージャー
2020年1月 コンフォートホテル苫小牧 マネージャー
2021年1月 コンフォートホテル秋田 マネージャー
2021年12月 コンフォートホテル高松 マネージャー 

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