
地域おこしから瀬戸芸へ 観光事業の現場で奔走

クルーズでの洋上観光を推進中
2008年からにぎわい創出課、11年から観光振興課で副課長を務めた時期は、瀬戸内国際芸術祭の始動と重なる。観光の立場から芸術祭のPR活動や島の活性化、香川全体ににぎわいを呼ぶさまざまな取り組みを進めた。「うどん県・アート県のプロモーションもスタートし、香川の知名度は全国23位まで上がりました。いろんなことをやってきましたが、一つ一つの成果は見えにくくても、人の役に立つことを考え続けるうちに、いろんな縁が生まれ、次のステージが見えてくるものです。今もまだまだ道半ば、たゆまず努力を重ねるのが大事だと思っています」
高松の拠点性を高めたい
今の佐藤さんにとってのキーワードは「新幹線」と「クルーズ」と「アート」。四国へは車移動がメインだが、新幹線の四国乗り入れで「四国のハンデを取り除く」ことを夢見ている。また瀬戸内海のクルーズは、これまで何度もチャレンジしてきた長年の課題。2025年、コロナ後の思い切り楽しめる瀬戸芸を前に、「来るに値するものをつくり、アクセスを整えてPRし、来た人をきちんともてなすのが観光振興の基本です。香川の観光と発展のためには、高松のウォーターフロントは重要拠点。四国の顔、瀬戸内海・アート観光の拠点としてのサンポート高松周辺の魅力を高めて『瀬戸の都』のブランドを確立していきたいですね」と意気込む。
佐藤 今日子 | さとう きょうこ
- 略歴
- 1962年生まれ
1985年 香川大学法学部卒
香川県採用
2014年 商工労働部労働政策課長
2015年 交流推進部観光振興課長
2016年 交流推進部次長 兼 観光振興課長
2017年 文化芸術局次長
2019年 同 局長(瀬戸芸実行委員会事務局長)
2020年 交流推進部長
2022年 香川県観光協会専務理事兼務
2023年 同 専任
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