自社で調理し、多様な要望に応える

フードテック

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2022.07.21

「食」に求められることは多彩に

噛む力が弱くなってきた高齢者にも家族と同じメニューを食べてほしい、仕事から帰宅後に手早くおいしい料理を作りたい、保存料・添加物をできるだけ避けたい……。「食」に求めることは、家族構成やライフスタイルによって違い、ニーズはますます多様化している。

フードテックは、多様なニーズに応えつつ、おいしいものを食べた時の感動や、誰かと食卓を囲む幸せ、といった食の持つ力を最大限に引き出せるメニューを、冷凍食品で追求している。

ソースまで手作りするからできる

フードテックでは、大手メーカーなどの依頼を受けて商品を開発・製造している。メーカーから厚い信頼を得ている理由は、FSSC22000認証取得といった安心・安全へのこだわりが土台としてあった上で、ノウハウを生かしてメニュー開発できる提案力と、自社ですべて調理することで、例えば塩分であれば0.01%単位の微妙なニュアンスまで味を再現できる対応力にある。

同じメニューでも「ふつう食」と噛む力が弱くなった人向けの「やわらか食」、飲み込む力が弱まってきた人向けの「なめらか食」の3種類を作り、家族で同じメニューを食べられる“食のバリアフリー”を実現した。

健康志向を背景に「高タンパク・低糖質」メニュー開発を依頼されることも増えてきた。ただ、タンパク質を豊富に含む素材を多く使用するだけでは、弁当全体で指定されたグラム数の範囲内に収まらない。素材や味付けを工夫しながらおいしさも追求し、200グラムのうち20グラム以上のタンパク質を含む弁当を開発した。

最近は、ECサイト向け商品も手掛けるようになった。ECサイトで売り上げを左右するのは、色の美しさや食べ応えのある大きめの素材、といったいわゆる「映える」見た目のよさ。その実現のため、調理の際から退色しづらく大きめの素材に合う火の入れ方を調整する。

メーカーや開発者が目指す品質を実現するもう一つの理由は、高い冷凍技術。食品の味を損なわないためには、凍結の過程で食品中の氷結晶が大きくなり組織を壊す、マイナス1度からマイナス5度の温度帯を短い時間で通過する「急速冷凍」をする必要がある。フードテックでは、マイナス38度からマイナス40度で「急速凍結」させている。冷凍技術の進化に合わせ、冷凍装置への投資も惜しまない。

これからも変わり続ける食へのニーズに、提案力と技術力で応えていく。

◆キーワード


食品の安全性

毎日食べる食品は健康への影響も大きいため消費者の安全性への関心も高く、食品安全への取り組みを第三者が認証する認証規格がいくつかある。例えば「HACCP」は、原材料入荷から製品の出荷までの全工程の中で、食中毒や異物混入といった危険要因を把握し、除去するために管理する手法で、2021年から製造・加工・調理・販売を行う原則すべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理の実施が義務付けられた。

国際的な認証規格としては、日本発の食品安全規格「JFS」のほか、最上位の規格「FSSC22000」などがある。これらの第三者認証を取得することで、社内での安全管理体制の徹底、商品に対する信頼度が高まるといったメリットがある。


STP分析

商品を開発する際に、様々な角度から分析を行うが、その分析手法の一つ。市場を細分化し(セグメンテーション)、どういうターゲットを狙うか決め、競合他社に対して自社の立ち位置を明確にする(ポジショニング)という3つの過程を経る。

細分化は年齢性別、家族構成、ライフスタイルといった指標があり、STP分析をすることで、誰のどのようなニーズに応える商品をつくるのかが明確になる。

◆スタッフ・メッセージ

主にECサイト向けの商品を開発しています。試作の段階で、目標栄養価が基準に対してあと0.2グラム足りない!ということもありますが、そういった試行錯誤も含めてやりがいがあります。自分で構想したことが、様々な人の意見や要望を踏まえながら最終的によりよい商品になるのが、この仕事のおもしろさです。

開発部
青山愛生子さん
吉備高原学園高校出身

株式会社 フードテック

住所
香川県三豊市詫間町詫間2112-144
代表電話番号
0875-56-5500
設立
1998年
社員数
132名
事業内容
冷凍惣菜の製造及び販売
地図
URL
https://www.foodtec.co.jp/
確認日
2023.11.16

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