保険を通じて地域への貢献を

住友生命保険相互会社 高松支社 支社長 山田 哲弥さん

Interview

2022.08.18

大学のリクルーター制度を活用して、ソフトボール部の先輩が働く住友生命保険と出合い、「こんな人たちと一緒に働きたい」と入社を決意。97年には明石支部長となり、以来西日本を中心に、各地の拠点で要職を務めてきた。

今春、高松支社長として初めて四国に赴任。「お客さまに安心と満足をお届けするのが私たちの存在意義。地域と時勢に応じたミッションを見極め、将来にわたってお客さまのために在り続けられる組織をつくるのが私の仕事です」と意気込む。

熊本地震で学んだ「本当の行動」の価値

印象に残っているのは、2016年の熊本地震。熊本に赴任して1年を迎えた頃だった。大きな被害が報道されたエリアにオフィスがあり、従業員全員が被災者となる中でも、いち早いお客さまの安否確認と保障を開始。「常日頃『お客さまに寄り添って』を掲げ、お客さまサービスの重要性は理解しているつもりでしたが、口先だけではない本当の行動で示すのだと強く意識した経験です。私にとって大きな転機となりました」。全国の拠点から物的・人的支援を受けられたことも、迅速なお客さま対応につながったと振り返る。地震の衝撃が落ち着くにつれて、お客さまからはたくさんの感謝の声が寄せられた。「保険は加入いただいた後が大切。従業員にはそのことを伝え続けていきたい」と語る。

健康増進活動の推進で社会課題解決に挑む

少子高齢化が加速する中、同社が特に重視するのは健康増進と健康寿命の延伸だ。4年前から、世界36カ国・約2710万人の加入者数を誇る南アフリカ発祥の保険付帯サービス『Vitality』と提携し、健康増進プログラムを組み込んだ商品を発売。加入者の日常的な健康増進活動をポイント化し、ステータスに応じて保険料が見直されるシステムで、最大30%の割引が受けられる。

山田さんは「死亡原因の多くを占める成人病は、日頃の生活習慣の改善で予防することが可能です。このサービスの強みは、健康増進への取り組みを促し継続させる仕組みにあります」と強調。「万が一の生命保険はもちろん大切ですが、一番いいのは健康で長生きできることで、健康寿命の延伸は社会課題解決にもつながるはず。ビジネスの面でも、保険金の支払い率が下がるほどお客さまに還元できる割合が高くなる好循環が生まれます」と話す。

また、お客さまの健康増進のきっかけづくりとして、イギリス発祥のコミュニティイベント『パークラン』に協賛し、全国で毎週土曜8時から5㎞のランニング&ウォーキングも実施中。香川ではさぬきこどもの国(高松市)が会場となっている。また、10月には高松支社75周年記念として香川県下の拠点にてチャリティ・ウォーキングイベントを開催し、広く一般参加を募る予定だ。「県民の皆さまの健康増進にできるかぎり貢献したい。ぜひご参加ください」
さぬきこどもの国でパークランに参加

さぬきこどもの国でパークランに参加

戸塚 愛野

山田 哲弥 | やまだ てつや

略歴
1967年 石川県白山市生まれ
1990年 立命館大学経営学部卒 住友生命保険入社
1997年 明石支社 明石支部長
2000年 京都支社 新乙訓支部長
2006年 東京南事業部 品川営業開発室長
2011年 鳥取支社 サービス統括部長・リクルート推進部長
2015年 熊本支社 熊本特別営業部長
2018年 山梨支社 人材マネジメント統括部長
2022年 4月~高松支社 支社長

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