今ある技術と知識をさらに広げて 「新市場開拓」に挑戦

新光電装

Cha✕Cha

2022.09.15

まずは、挑戦する

企業が新商品開発、新事業立ち上げに取り組む際、売り上げの減少や市場の飽和といった外的要因がきっかけになる場合もある。一方で、常に挑戦を求める社内環境をベースに変化を積み重ねて成果につなげる形もある。

新光電装は、市場調査や事業計画に時間をかけるのではなく、まず今ある技術や知識をもとに新たな取り組みを始め、新事業や新商品開発につなげていく。その過程を経験することで、また新たな技術や知識を習得し、次の事業・開発に活かしている。

バイオマス発電からLED照明まで

基盤となる事業は、発電所にある計装設備の設置工事とメンテナンス。計装とは、設備が稼働する際に温度や圧力、流量など様々な値を測定して現状を把握し、それを正確に表示、自動制御する機能のこと。これらの設備は、安全かつ安定的に稼働することが求められる発電所で重要な役割を担っている。

その計装制御設備で培われた電子機器・ソフト開発技術をもとに、様々な工場設備の自動化・省力化を提案。測定値を見える化する技術から工場設備の生産状況、故障状態などを監視するシステム設計なども始めた。

新たな挑戦は、今ある技術や知識の範囲内で終わらないのが特徴だ。例えば、当初は太陽光発電のパネル・架台設置だけを受注していたが、顧客の要望に応じて設計・施工、メンテナンス、さらに発電量からのコスト算出、運営ノウハウを含めた提案を行うようになった。未知の分野は社外の専門家を招いたり、連携したりして試行錯誤を重ね、社内の知見を広げる。それを繰り返して得た知見が、バイオマス発電所の運営へと発展した。現在、坂出市と愛媛県大洲市でスポンサー企業の一社として計画を進めている。

また、「電気」と縁が深いことから、LEDテーブルライト「ルーチェ・ルッチョラ」も開発した。社長のアイデアと絶対にあきらめないという思いのもと、社外の著名な建築家と協力。台座部と照光部をつなぐアームの直径をわずか5ミリの美しい形に仕上げるため、完成までに約2年かけた。長寿命のLEDチップや、無段階調光機能といった自社の技術を存分に活かしながら、2018年にグッドデザイン賞を受賞する商品力も兼ね備え、一般消費者市場(BtoC)へと市場を広げた。今後、この商品をもとに調色機能を搭載するモデルに進化させる予定だ。

ほかにも、新たな事業が進行中。自社の技術をどんな事業に応用できるか、常に考え続けることで新たな価値を生み出している。

◆キーワード


新市場開拓戦略

企業が成長する際に取る戦略を4つに分類したものの一つ。「市場」と「商品・技術」の2つの軸があり、新市場開拓戦略は、既存の製品や技術を新しい市場に投入して成長を目指す手法。BtoBからBtoCに市場を拡大するのもこれにあたる。新たなターゲットに向けて販売する際、市場に合わせて今ある技術を活かして商品を改良、製造する場合もある。

ほかに、市場浸透、新製品開発、多角化という戦略がある。


外部ネットワーク活用

組織内に加え、組織外のパートナーやクライアント、その他協力者や関係者とともに事業を進めること。自社の技術やノウハウ、資材、人材で対応できない部分を社外の協力者に補ってもらうことで、クライアントの要望に応えることができる。単なる“外注”ではなく、協力者と方向性を共有しながら進めることで、クオリティも高まる。

外部の力を活用するという意味で、最近は研究開発から商品化まで、社内と外部のアイデアを有機的に結合し、価値を創造するオープンイノベーションという概念も注目されている。

◆スタッフ・メッセージ

家具の部材を加工する機械、物流会社の省力化を進める装置などの設計業務に携わっています。気を付けているのはまず安全、そして商品の質を高められる設計です。製造ラインの一部を改良する場合もあり、現場を見て把握するようにしています。

一人で一つの案件を担当することが多いので、自分で考え工夫する力が身に付くと思います。現場ごとに設計が違い、難しい部分はありますが、お客様に喜んでもらえるとやりがいにつながります。もっと幅広い知識を身に付けたいですね。

設計課 技手
高島一路さん(多度津高校出身)

新光電装株式会社

住所
香川県丸亀市飯野町東二1486
代表電話番号
0877-85-5001
設立
1980年5月1日
社員数
149名
資本金
3,900万円
地図
URL
https://shinkodenso.co.jp/
確認日
2022.09.15

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