「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」ジオツアー発表会

香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 長谷川修一

column

2022.10.20

令和4年6月30日に開講した香川大学リカレント専門講座「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」は、9月8日の受講者によるジオツアーの発表会をもって第1期が修了しました。ジオ(Geo)とは地球や大地を表す接頭語で、ジオツーリズムはその地域の大地の成り立ちに注目して、世界でここだけでしか体験できないツアーを提供します。そして、地域の様々な関係者が協力して、持続可能な観光による地域経済の活性化を目指します。

講座には、県と市町の観光部局と観光協会の職員、観光や交通事業社の職員、通訳ガイド、地質調査会社等から34名の受講者が参加し、6月30日と7月21日の研修の後、9月8日に発表会が対面で開催されました。

発表会では、発表者は3分間という短い時間でしたが、これまでにない観光資源に注目したここでしか体験できないジオツアーが次々と提案されました。ジオツアーの内容は、今後の商品化の関係で紹介できませんが、四国運輸局、香川県交流推進部等、四国ツーリズム創造機構、香川県観協会等からの聴講者からこれまでにない観光の可能性が期待されると高い評価をいただきました。また学内外の4名の審査員によって、最優秀賞1名、優秀賞2名、審査員特別賞4名と受講者同士の投票による受講者特別賞1名の選考が行われ、山神副学長・地域人材共創センター長から表彰状の授与が行われました。

今回は、新型コロナ感染再拡大のため、発表会後の懇親会が開催できなかった等の改善点も少なからずありました。今後は、この講座の受講生と連携してジオツアーの商品化を推進するとともに、ジオの視点から香川の魅力を発見、発信を続ける予定です。

10月2日から郷土愛とレジリエンスの育むとこと目標とした「高校生のためにジオアートJr.マイスター養成講座」が始まり、県内の23名の高校生が参加しています。高校生には卒業までに地域の世界的価値を自分のものにしてもらいたいと願っています。

香川大学創造工学部 教授 長谷川 修一

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香川大学創造工学部 教授 長谷川 修一

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