ジオツーリズムによる地域活性化

香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 長谷川修一

column

2023.02.16

この3年間、マスクを着用した学生の顔がわからない、地域に入ってのフィールドワークが難しい、学会活動・海外渡航の制限等、大学の教育・研究・地域貢献も大きな影響を受けました。新型コロナウィルス感染症拡大が3年経過して、今世界はウィズ・コロナで経済活動を活性化する方向に向かっています。日本政府の入国制限も緩和され、訪日観光客も戻りつつあることが実感されます。

2022年12月12日の県議会の一般質問で、自民県政会の松岡里佳議員からジオツーリズムの推進に関する質問がありました。ジオ(Geo)は、地球や大地を表す接頭語で、ジオツーリズムはその土地のジオストリー(大地の成り立ちから地域の万物・文化をつなぐ物語)をつむぎ、住民の郷土愛を育み、地域の様々な関係者が関わる持続可能なツーリズムです。これに対して、池田豊人知事は、ジオツーリズムの視点をとりいれた付加価値の高い旅行需要への対応に努めると答弁されました。いよいよジオツーリズムの時代が到来しそうです。

私は、2010年に「讃岐ジオパーク構想」を提唱し、香川大学公開講座でジオ資源の調査とジオガイドの育成を行ってきました。また、23年6月~9月に香川大学リカレント専門講座「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」を開講し、ジオツーリズムを企画し、商品化できる人材の育成を開始しました。これを受けて、ジオツーリズムの視点を取り入れた地域活性化について情報を共有し、議論を深めるため、23年2月15日に香川大学で「ジオツーリズムによる地域活性化シンポジウム」を開催します。大地の成り立ちから地域の魅力を再発見し,地域をブランディングする取り組みを始めませんか!
「ジオツーリズムによる地域活性化シンポジウム」は2月17日、YouTubeで配信予定。
動画視聴申し込みはこちらから

香川大学創造工学部 教授 長谷川 修一

写真
香川大学創造工学部 教授 長谷川 修一

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ