
讃岐では、その時代のニーズと加工技術によって、石の文化の主役となった石材は時代とともに変わりましたが、その伝統は旧石器時代から現代まで脈々と受け継がれてきました。石の文化は石の産業によって支えられてきたのです。しかしながら現在、讃岐の石の産業は存続の危機に見舞われています。豊島石と由良石の丁場は閉山状態で、鷲ノ山を採石・加工する会社は1社のみとなっています。サヌカイト楽器製作の後継者は一人だけです。県内では安い外国産の石材が至る所で使われており、日本一の庵治石の石材業も年ごとに減少し、事業承継が課題になっています。
石の文化を継承するには、石の産業の人材育成が喫緊の課題です。そのためには高校で石の基本的な性質から工芸の基礎を学ぶことができる専門コースが必要ではないでしょうか。高校で石の加工技術の基本を身に着け、大学でデザインとアートを深めることができれば、香川の石の産業を継承し、発展させることができるのではないでしょうか。
香川大学創造工学部 教授 長谷川 修一
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