
高松メディアアート祭実行委員会事務局の皆さん。中央が中野さん
(写真の背景はプレイベントの展示作品を合成)

プレイベントの展示は、書家の紫舟さんの書が壁に映し出され、花や鳥、海、空といった文字に観覧者の影が触れると、文字に合った映像が流れるというもの。花を触れば梅が咲き、海を触れば青い海が壁一面に広がる。映像をプロジェクターで映し出し、人の動きをカメラとセンサーで感知。次々と現れる文字のどれに触るかで、見られる映像が異なる。期間中は、夏休みということもあり、多くの子どもたちでにぎわった。
「お年寄りにも喜んでいただけました。テクノロジーの進化を体感してもらえる機会になったと思います。コンピューターが高性能になっているので、デジタルアートはより気軽なものになっていくでしょうね」
大学で開発した製品を大手通信会社などに提案するも、資金集めに苦労。「技術開発を学んでも、小さな会社ではその技術を生かしきれないことを痛感しましたね」

「地方からの発信には、テクノロジーとメディアの融合が不可欠。さらにデジタルアートのような、街中でテクノロジーを感じられる仕掛けも必要でしょう。そうすれば、個人のSNSなどでも情報が発信され、全国や海外からも注目されるまちになるのでは」
今年の秋と冬にもプレイベントを予定。世界で知られるようなアートの祭典にしたいと考えている。「デジタルアートは、産業との親和性が高いと思います。センサーなどものづくりの技術が必要。地元のいろいろな企業とも協力していけたら」
中野 裕介 | なかの ゆうすけ
- 1975年9月 善通寺市生まれ
1998年3月 早稲田大学政治経済学部経済学科 卒業
2000年5月 有限会社電マーク 設立
2012年3月 香川大学大学院 工学研究科博士後期課程 中退
2012年8月 一般社団法人まちテレ専務理事 就任
2014年4月 高松メディアアート祭実行委員会事務局長 就任
- 写真
高松メディアアート祭実行委員会
- 所在地
- 高松市番町1−5−1 四番丁スクエア創造支援室
- TEL
- 050-5534-9995
- 社員数
- 4名
- 事業の概要
- テクノロジーを活用したアーティストの育成と
メディアアートイベントの企画運営 - 確認日
- 2018.01.04
有限会社電マーク
- 住所
- 香川県高松市西宝町1丁目16−13
- 代表電話番号
- 087-864-8123
- 事業内容
- 通信技術やインターネットを活用した
メディア等企画運営、映像の制作・ネット配信 - 地図
- URL
- http://dex.co.jp/#id2
- 確認日
- 2020.05.15
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