Jシステムの最大の特長は「非破壊」。構造物の点検と言えば、人による目視と、直接ハンマーで叩いて音の変化で空洞などを見つける「打音検査」が一般的だ。しかし、道路や橋は高さが数十メートル。大掛かりな足場を組まなければならず、膨大な時間と労力に加え、多額の費用が必要だった。
高度成長期に集中して造られたコンクリート構造物はこれからメンテナンスの時代に入っていく。エンジニアリング四国では、一般社団法人赤外線画像診断研究協会を設立し、点検の精度を保証するため、Jシステムを購入した企業向けに操作指導を行うなど体制も整備した。
エンジニアリング四国営業部の大井信吾副部長は「Jシステムの良さを展示会や研修会など各方面でアピールし、効率化できる新たな点検手法を浸透させていきたい」と“非破壊検査”普及への意気込みを語る。
【HP】http://www.w-e-shikoku.co.jp/
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