
(写真左から)機械職場 山田 宗一郎さん (高松中央高校出身)
機械職場 渡邉 義貴さん (高松中央高校出身)
営業1課 髙野 あすかさん (小豆島中央高校出身)
香西鉄工所は、素材ごとに違う金属の特性を熟知した上で、正確な加工を行う技術の高さに定評がある。特殊な資材を使うこともある大型クレーン用の走行フレームや旋回台など、ミリ単位の精密な仕上がりが要求される部品の製造を通し、技術を磨いてきた。
その技術を伝承するため「溶接道場」を開き、若手育成に力を入れている。新人は入社後3カ月ほど道場で溶接の基礎知識を学び、実習する。指導するのは、会社の成長を支えてきたベテラン技術者たち。表面的なやり方だけ覚えるのではなく、何のための加工か、なぜそうなるのか
といった“原理”を学ぶことで、現場でも自ら考え応用する力が身に付く。現場では加工の補助的な役割を果たす「治具」装置導入も進め、質の高い製品を安定的に製造できる体制も整えている。
道場は資格取得、コンクール出場を目指す社員の練習の場ともなっている。道場で技術を磨いた若手社員の力を活かし、エネルギー設備をはじめ新分野への挑戦も見据える。
「溶接道場」設立の背景を 教えてください。

製造部第二職場 リーダー
妻鹿 弘征さん(高松工芸高校出身)
【妻鹿】私は工業系の学校出身ではないので、道場で基礎的な知識や加工技術を身に付けられたのがありがたかったです。
【丸山】工業高校出身で基礎的な知識はありましたが、道場で新たな気づきもありました。
道場での研修後、 どうスキルアップしていますか。

製造部第一職場
丸山 聖也さん(志度高校出身)
【丸山】技術大会への出場や資格取得に向けて練習する時にも、道場を利用しています。会社全体で大会出場を目指すので、切磋琢磨しながら技術向上できていると思います。
【木村】まずは自分で考え想像すること。実際の加工が想像通りにならなければ、その理由を考え試行錯誤する。その積み重ねが大事です。
仕事のやりがい、 おもしろいところは?

製造部門担当執行役員
木村 政美さん
【妻鹿】溶接技術だけではなく、うまく生産管理ができて作業効率が上がった時にも達成感はあります。
【木村】丸山さんは高校の時からコンクールに入賞していますし、妻鹿さんも器用で上達が早い。2人をはじめとした期待の若手が、新たな分野への挑戦に向けて大きな力になってくれると期待しています。
高校の時にやっておいた方がいいこと
興味がある分野があれば、調べたり勉強したり。資格取得に挑戦するのもいいかもしれません。
丸山さん
部活でも何でもあきらめないこと。壁にぶつかった時も逃げずに頑張れば自分のためになると思います。
◆キーワード
技術伝承

株式会社香西鉄工所
- 住所
- 香川県高松市春日町1286-10
- 代表電話番号
- 087・843・1177
- 事業内容
- 建設用機械の基幹部品製造、機械器具の部品製造、鋼構造物・機械器具の設計・製造・据付
- 地図
- URL
- https://www.kozai-iron.co.jp/
- 確認日
- 2021.11.18
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