
シコクの「ユーザー起点の課題解決」
こうした新商品は、ものづくりを担う開発チームが構造から作り込んでいる。介護・福祉用具に求められる機能はユーザー一人ひとりの状態や環境、家族構成などで細かく異なるため、実際に使う人たちにできるだけ近い声を拾い上げて、今までにないニーズや従来品への不満をヒントに、新しいものを生み出していくスタイルだ。住宅の階段や手すりを製造するメーカーとして創業した同社の技術的ノウハウと、開発チームを中心とする固定観念にとらわれない発想で、「ユーザーにとって本当に必要なもの」を追求し続けている。
ものづくりで大切にしていることは

開発グループ マネージャー 土井康玄さん (高松西高校出身)
土井 「BS小路」の場合は、発売当初は対応できる段差の高さに制限があったため販売につながりづらく、少しずつ改良してヒットにつながった商品でした。こういうパターンは業界的には珍しいですが、「導入しやすい工夫」とそれを理解してもらえたことが成功のカギだったと思います。
若山 開発段階で「もしかするともう少し高い段差に対応する必要があるかも……」と予感して、少し余裕をみた設計にしていたのもよかった。汚れが目立ちにくいダークカラー、当社の他のシリーズと連結・延長して用途を広げやすいジョイント設計など、ユーザーにとっての「使いやすさ」も細かく追求しています。
今後、力を入れていきたいことは。

開発グループ長 若山喜鑑さん (大川東高校出身)
若山 若手もまずは自分の思うようにやってみるのが大事。もちろんどうしても行き詰まってしまったら周囲がサポートしますが、ベテランにとって「こういう発想があるのか!」と刺激になることも多い。介護・福祉は身近なテーマもあり、日常生活もヒントに満ちています。それをいかに感じ取れるかも、重要な視点です。私としては、キャリアの初期に木工の経験したことを踏まえ、他社にはあまりない「木工技術を活かした新商品」が作れたら面白いんじゃないかと思っています。
◆キーワード
プロダクト3層モデル

株式会社シコク
- 住所
- 香川県さぬき市津田町鶴羽1118-15
- 代表電話番号
- 0879-42-1111
- 社員数
- 80人
- 事業内容
- 金属・樹脂・木材による手すり及び介護・福祉関連機器・防災関連機器の製造販売
ステンレス・アルミ・スチール及びその他金属による内外装工事
モニュメント・その他の建築用金物製造販売 - 支店・工場
- 東京支店、中部営業所、九州支店、沖縄出張所
- 地図
- URL
- https://www.sk-shikoku.co.jp/
- 確認日
- 2023.09.21
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