安全・安心とおいしさの追求で
三豊から「とんかつ日本一」を!

サヌキ畜産フーズ

Cha✕Cha

2024.11.20

サヌキ畜産フーズの「食の安全」

「日本一のとんかつメーカー」を目指すとんかつ製造のエキスパートであり、冷凍とんかつを中心に食品加工・販売の一貫体制を確立しているサヌキ畜産フーズ。OEMから自社開発製品まで幅広く展開し、同社の商品はファミリーレストランなどの外食チェーンや大手スーパーマーケット・コンビニエンスストアの総菜などに数多く採用されている。近年は特にニーズが増え、数年前に比べてシェアが1割ほど伸びたそう。業務用だけでなく、総菜や弁当を販売する「ミートピアサヌキ」や通販を通じて一般の食卓にもダイレクトにアプローチしているから、同社のとんかつを口にしたことがある人は多そうだ。

とんかつは外食や総菜でも特に人気の高いジャンル。「どこで食べても安心安全」は業界全体で努力しているテーマであり、高度な加工技術と安心安全の追求が、生活に欠かせない「食」を担う企業としての同社のプライドを支える。

設備はすべて自社でそろえ、工場は他社に先駆けてISO22000・FSSC22000などの国際的な食品安全認証を取得した。修理やメンテナンスといった保全業務も機械・電気系の専門知識を持つ工務部門が担う。近年は工場設備のリニューアルを経て生産性が大幅に向上、こうした設備更新の際も工務が設備メーカーとの折衝の中核となって存在感を発揮する。

「機械が好き」を仕事に活かし自社設備に精通し、安定した製造環境を守る工務部門は、まさに少数精鋭のエキスパート。同社の「日本一」への挑戦に欠かせない存在といえるだろう。

現在担当している業務は。

Hライン包装工程 小山千怜さん(観音寺中央高校出身)

Hライン包装工程 小山千怜さん(観音寺中央高校出身)

福田 冷凍された状態の肉の塊を解凍し、その後の加工規格に合わせて成形する前処理ラインです。ロースとそれ以外に大きく分かれていて、私はロースを担当。毎日10~15トンくらい処理します。産地やブランドによって個性が違うし、一つひとつ個体差もあるので、切り分ける段階で骨や小さい異物をきちんと取り除くのも大切な仕事です。

三木 所属している「Rライン前工程」はとんかつの衣付けラインで、福田さんの部署で前処理した肉をスライサーに入れ、パン粉をつけて凍結するところまでの工程です。その中で、私はスライサーに入れる直前の行程を担当。異物がないか目視で確認した上で、さらに検品台でのチェック、調味液投入の際に細かいメッシュを通すなど何重にも安全確認を重ねます。同時に、バッター液の粘度なども数値で管理してとんかつの安定したおいしさを守っているんです。

小山 三木さんが担当するラインでつくる凍ったとんかつを、検品して袋詰めするのが包装工程です。パン粉のはがれや異物がないか、金属探知機とX線も駆使して確認します。何より「賞味期限」「原産地」などの表示がきちんとされているかが最大のチェック事項。印字ミスは大きなトラブルになりますから、当社の信頼を守る最後のとりでといえます。

今後、力を入れていきたいことは。

前処理 福田まゆこさん(笠田高校出身)

前処理 福田まゆこさん(笠田高校出身)

三木 地元のスーパーなどにも卸していますから、自分が作ったものが店頭に並んでいると、食の安全の大切さを痛感しますね。入社してずっと今の部署にいることもあり、もう少し業務の幅を広げたいなと思っています。特に包装工程には興味があります。

小山 私はミートピアサヌキの近くに住んでいるんですが、実はうちの会社のことを知らなくて、介護職から転職を考えている時に初めて出会いました。工場でも24時間体制ではなく、働きやすい日中の時間帯で安定した働き方ができるのがいいところ。今の業務は私しか把握していないことも多いので、後輩を育てるのが今後の課題ですね。

福田 私も知らずにミートピアサヌキのとんかつを食べて「今までのとんかつと全然違う!」とびっくりしたことがあります。会社の魅力は、職場のコミュニケーションが楽しいところかな。外国人実習生も多く、私の中の海外のイメージを大きく変えてくれました。今後の目標は、もっといろんな機械を扱えるようになることです。
Rライン前工程 三木涼平さん(多度津高校出身)

Rライン前工程 三木涼平さん(多度津高校出身)

小山 私はミートピアサヌキの近くに住んでいるんですが、実はうちの会社のことを知らなくて、介護職から転職を考えている時に初めて出会いました。工場でも24時間体制ではなく、働きやすい日中の時間帯で安定した働き方ができるのがいいところ。今の業務は私しか把握していないことも多いので、後輩を育てるのが今後の課題ですね。

福田 私も知らずにミートピアサヌキのとんかつを食べて「今までのとんかつと全然違う!」とびっくりしたことがあります。会社の魅力は、職場のコミュニケーションが楽しいところかな。外国人実習生も多く、私の中の海外のイメージを大きく変えてくれました。今後の目標は、もっといろんな機械を扱えるようになることです。

◆キーワード


食品の安全性

私たちが毎日食べる食品は県個上の影響も大きいため、食品安全への取り組みを第三者が認証する規格がいくつかある。例えば、原則すべての食品等事業者に義務付けられているHACCPのほか、国際的な認証規格としては、日本発の食品安全企画「JFS」のほか、最上位の規格「FSSC22000」などがある。これらの認証を取得することで、社内の安全管理体制の徹底、商品に対する信頼度が高まるといったメリットがある。

サヌキ畜産フーズ株式会社

住所
香川県三豊市詫間町詫間2112番地140
代表電話番号
0875-83-6262
設立
1980年
社員数
165人
事業内容
冷凍トンカツ等の食肉製品加工、製造販売他
沿革
1980年10月 中小企業等協同組合として認可、組合員5企業で設立。出資金7500万円
1981年 5月 創業
1982年 6月 新たに3組合員が加入。
増資後、出資金9000万円に
1992年 4月 ミートピアサヌキがオープン
2000年11月 観音寺工場落成
2007年 7月 観音寺工場を惣菜・介護食製造工場にリニューアル
2008年 3月 本社工場ISO22000(HACCPシステム含)対応工場へリニューアル
地図
URL
http://www.meatpia-sanuki.com/
確認日
2018.10.18

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