人と会って話ができる 営業職が楽しい

大塚製薬徳島支店 高松出張所 所長 北島 直さん

Interview

2018.05.03

陸上1500mの選手だった高校時代。丸亀で開催されたインターハイで、競技後に休んでいたら大塚製薬の社員がポカリスエットを手渡してくれた。「入り口でただサンプルを配るんじゃなくて、汗をかいて体が水分を欲している絶妙のタイミングで飲んでもらうために、暑い競技場で社員さん達が一生懸命働いていました。その姿がいいなあと思ったんです」
高校の陸上の練習中

高校の陸上の練習中

入社後は、オロナミンCを製造する徳島の工場に配属された。「人と会って話をするのが好きなので、本当は営業の仕事がしたかったんです。でも、高卒で入社した人で営業職はいないから難しいと思う、と上司には言われていました」。あきらめずに、希望の仕事をエントリーするシートに自分の思いを書いて出した。3年目にチャンスが巡ってきた。徳島に1人欠員が出たため、1年間という期限付きで営業職に。「先輩達には知識もノウハウもあるから数字ではかなわない。だったら、訪問件数と名刺の数だけは全国の支店で1位になろうと決めました」

朝6時に出社して1日30件以上お客さんのところを回る生活を1年続けた。その姿を見ていた役員が本社の人事に推薦してくれ、晴れて営業職となった。「本当に周りの人や上司に恵まれました」

全国で一番若い所長に

営業に移籍後まもなく赴任した香川で、嬉しかった仕事がある。歴代担当者が「大塚の商品はいらない」と言われ続けたお店と取引ができるようになった案件だ。「人がやらないことにチャレンジするのもおもしろいと思って手をあげました。断られても失うものはないし」。商品担当者に会ってもらえないため、いきなり社長に電話をしてどういう提案をすればいいか知恵をお借りしたいとお願いした。すると、社長は珍しがって経営やビジネスの本を貸してくれ、勉強して分からなければ聞きに来いと言ってくれた。これをきっかけに納入が決まった最初の商品は、入社のきっかけとなったポカリスエットだった。

給与体系の違いから26歳までは大卒の新入社員より給与が少なかったが、好きな仕事がしたいという思いで日々を送るうち、気がつけば重要な案件を少しずつ任されるようになっていた。36歳で、全国で一番若い所長となった。

一人ひとりのいいところを見る

出場したゴルフ大会で

出場したゴルフ大会で

体を動かすことが好きで、休日はゴルフやジムで汗を流す。ただ、最近ゴルフを始めた理由はほかにもある。「新人の時に教えてもらった先輩が今、部下としていますが、所長になったばかりの頃は気を遣いすぎて、言うべきことをうまく伝えられなかった」。少しでもコミュニケーションを取ろうと、ゴルフや飲み会に誘い、朝早く出社して営業に出るまで仕事以外のことも含めていろいろな話をした。「今では、私が少し話をするだけで『こういうことですね』と理解してくれて・・・。助けてもらっています」

管理職となった今、目指しているのは一人ひとりの個性をうまく引き出すこと。「自分にも欠点はあるし失敗もしてきた。でも、先輩や上司が認めてくれたから今がある。だから、部下の欠点ではなくまずはいいところを見ようと心がけています」(石川 恭子)

北島 直 | きたじま すなお

1981年 福岡県生まれ
2000年 福岡大学付属大濠高校 卒業
    大塚製薬工場製剤技術研究所配属
2002年 オロナミンC製造工場配属
2005年 徳島支店徳島営業所消費者商品営業担当
2006年 大塚製薬(株)移籍
2007年 徳島支店高松出張所
    ニュートラシューティカルズ事業部
2017年 徳島支店高松出張所 所長

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