心の構えを忘れずに

高松法人会 事務局次長 朝日 貴大さん

Interview

2015.04.16

広島県福山市出身で大学進学から約20年間、香川で過ごしてきた。一般企業へ就職、戸建ての住宅販売を経験し転職。高松法人会に入局した。

スポーツ鬼ごっこで啓発活動

税に関する知識の普及、啓発のために組織された法人会。会員企業は全国で約82万社。香川県内には高松、丸亀、観音寺、坂出、大川、小豆島の6つの法人会があり、高松法人会は4100社が加入している。

朝日さんは青年部会を担当。現在青年部会には約100人のメンバーが在籍。50歳までの経営者や次期経営者、会社員など立場も職種もさまざまだ。「仕事は日々の積み重ね。『華々しい何か』があるわけではありません。ただ、前職では知り合えなかったような方々と一緒に仕事ができることがうれしい」

小学校へ出向き、部会員が講師となって税金についての授業を行う。納税者の立場から税の仕組みを解説。「大切なことなので、地域の担い手である子どもたちにはしっかりと伝えておきたいですね」

今年3月15日には「スポーツ税金鬼ごっこ」を開催。スポーツ鬼ごっことは、自陣と敵陣に分かれて「宝」を取り合う新しいスポーツ。高松法人会青年部会は、それにクイズ大会を組み合わせたイベントを企画。子どもたちに体を動かしながら税について学んでもらうものだ。部会員は、指導員・審判員のライセンスを取得し、小学生100人とともにスポーツ鬼ごっこを楽しんだ。「青年部会には面白い事業を考えるメンバーが多いので、法人会で一緒に実現していきたい」

剣道六段目指して練習中

小学2年から大学4年まで剣道を続けた。子どもの頃は、道場を家、稽古仲間を家族のように感じていた。「道場はほっとできる場所でした。だから長く続けられたのかもしれません」

大学3年で出場した全国大会の試合は、特に印象的だ。団体戦だったため、自身の初戦で勝ち、後ろにつないだ時はうれしさよりも安心感を覚えた。勝って良かったとほっとしたそう。チームは2回戦で敗退。その時の試合内容は今でも思い出すことがある。

「試合には勝ち負けがついてきますが、試合は字のごとく、試し合いをする場。打たせてくれてありがとう、打ってくれてありがとうと思うことも大事」。相手が自分の弱いところを教えてくれると考えれば、負けから学ぶことも多い。「何事も相手あってのこと。常に謙虚でいたいですね」

社会人になって剣道から離れていたが、2年前に再開。妻は大学の剣道部の同期だ。時折家族で練習に出掛け、剣道を楽しんでいる。最近、長男が生まれたばかり。「剣道をしてくれたらうれしい」

試合では、面や小手などの技がきれいに当たっても一本にならない場合がある。相手を打った後に、反撃に備えて次の技を繰り出せるよう、身も心も構えなければならない。それを「残心」という。残心がなければ一本と認められないそう。「仕事でも一度きりではなく、余韻を残すように事業を継続できれば。プライベートでは剣道六段を目指して、練習に励みたいですね」

朝日 貴大 | あさひ たかひろ

略歴
1976年6月 広島県福山市生まれ
2000年3月 香川大学法学部 卒業
2003年4月 (公社)高松法人会 入局
2012年9月 (公社)高松法人会 事務局次長

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ