たゆみない好奇心 散歩とジョギング楽しむ愛犬家

香川労働局長 谷川 隆一さん

Interview

2013.05.16

愛知、和歌山、大分、長崎など全国各地での勤務を経験。労働局長としての赴任は、群馬に続いて2県目だ。父が香川出身、妻の両親が徳島出身ということもあって、四国には縁を感じている。「子どものころから何回か来たことはありましたが、高松港周辺などが都会的になっていて昔とは違いますね。新鮮な気持ちで景色を眺めています」。90歳を超える父が兵庫で暮らしており、関東で勤務していたころよりも気軽に帰省できるようになった。

愛犬との触れ合いが楽しみ

千葉の自宅では、妻と2匹の愛犬が待つ。ヨークシャテリアのナナコ(13歳)と、パグとケアンテリアのミックス犬・チルチル(5歳)との散歩が楽しみだ。2匹を連れて、静岡や群馬などへ旅行に出掛けたことも。

「犬を預けて妻と旅行しようとすると、何かを察するのか餌を食べなくなることもあります。犬同伴で楽しめるところがいいですね」。散歩をしているとたまにある「思わぬ発見」がうれしい。立ち寄った公園で偶然、四つ葉のクローバーを見つけた。押し葉にしてしおりに使っている。

「無趣味」というが、興味の範囲は広く博識だ。中学時代は陸上部と美術部に、高校では数学研究部に所属。もともと走ることが好きで、陸上部では長距離に取り組んだ。10年ほど前からは週に1~2回、10キロ程度のジョギングが習慣となっている。「香川での生活にも慣れてきたので、そろそろ再開したい」。いろいろな誘いを受けるものの、ロードレースへの参加は検討中だ。

日頃、ふと考えるのはその土地の歴史について。史跡を訪れると「昔の人はどのように生活していたのか」と思いを巡らせる。九州で勤務していたときは、邪馬台国はどこにあったのかという話題に関心があった。「高松港や高松駅の変遷も興味深い。詳しい解説や古地図を知れば、もっと面白くなるかもしれませんね」。県内では崇徳上皇ゆかりの地や、源平合戦の舞台となった屋島を訪れたいと考えている。疑問を持つと、納得するまで調べたくなる。日本史のほか、星座の名前やワインの銘柄などにも詳しい。「そろそろ、何か一つを究めてみたいですね」

相手の立場になって柔軟に

労働行政の総合機関である労働局は、雇用対策や労働環境の改善などに取り組んでいる。「労働に関する法律や制度はあまり知られていません。だからトラブルになることも。広報活動にも力を入れていきたい。法律や制度をよく理解して、就職活動などにも生かしてもらえれば」。状況が変化していく中で、労働者や企業をどう支えていくのか、常に新しい対応を求められる。「自分がいいと思うものと、人がいいと思うものは違います」。相手の立場になって対応することを常に心掛けている。

谷川 隆一 | たにがわ りゅういち

略歴
1954年2月21日 兵庫県生まれ
1982年4月 労働省入省
      大分労働基準局、長崎労働基準局、
      千葉労働基準局等を経て
2000年4月 労働福祉事業団医療事業部企画課長
2002年4月 厚生労働省大臣官房人事課長補佐
2004年4月 厚生労働省労働基準局副主任
      中央労働基準監察監督官
2006年4月 厚生労働省大臣官房統計情報部縦断調査室長
2007年4月 厚生労働省労災保険業務室
      システム最適化推進室長
2009年8月 群馬労働局長
2012年9月 香川労働局長

香川労働局

確認日
2013.05.16

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