サービス向上に全力 家族連れ四国を回る

住友生命保険高松支社 支社長 服部 俊和さん

Interview

2012.08.16

高松に来る前は三重・四日市、その前が埼玉・大宮、その前が静岡、栃木・小山、北海道・釧路・・・・・・と2~3年おきに異動、典型的な転勤族だ。新しい赴任先にはいつも家族を連れていく。単身赴任が多い高松支店長・支社長族のなかでは珍しい存在だ。

手始めに金刀比羅宮参拝

高松へも4月に妻の浩子さんと中学二年生の一人娘優衣さんといっしょにやってきた。5月の大型連休中に、こんぴらさん(金刀比羅宮)に3人で行った。それからあとは、多忙にまぎれ、「屋島にもまだ登れてないのです」。高松にいる間に香川県内はもちろん四国各地の名所旧跡を訪ねることに執念を燃やす。瀬戸内に浮かぶ島も順番に回りたい、とも話す。

入社以来ずっと営業の第一線を歩いてきたが、「実際は内向きの仕事が多かった」と振り返る。営業部隊がある「支部」で営業職員の教育や指導に関係する業務が多かったからだ。高松支社の業務も、県内21支部の営業職員340人を束ねて全体の業績をあげていくのが仕事の中心だが、支社長の仕事は、それだけではない。社外との付き合いだ。ロータリークラブにも加入した。社外の人たちとの交流は「ありがたくて、楽しくて、貴重な体験です」。ゴルフ場に足を運ぶ機会が多くなった。「練習しなくては、と思っているのですが、練習時間をひねり出すのが難しい」そうだ。

県内営業職員400人へ

住友生命は今、会社をあげて顧客サービスの向上と取り組む。その一つが毎月あった営業職員の採用を年に4回、3カ月おきに採用し、3カ月間じっくり研修して第一線に送り出す政策だ。「お客様にご加入いただいたときの担当者がお客様に何かあったときにも必ずいて対応できるようにするのです」

「ターンオーバー」といって職員が入社して一定期間たつとある程度の人間が辞める、というような事態をなくす態勢づくりだ。「定年まで働いてもらえることがサービス向上と長い目でみた会社の繁栄につながるのです」

高松支社でも営業職員340人態勢を400人態勢にすることを始める。「昔の生命保険の営業のイメージは変わりつつあります。全員がファイナンシャルプランナーの資格を持ち、生命保険の知識だけでなく、年金など社会保障の分野にも精通し、お客様のよき相談相手になれる専門家集団にするのです」。そのためにコミュニケーション力とくに会話力を磨き、新しい時代にふさわしい新しい営業部隊をつくりあげることに支社長としての全神経を注ぐことにしている。

服部 俊和 | はっとり としかず

略歴
1963年 2月24日 広島市生まれ
1986年 3月 一橋大学経済学部卒業
1986年 4月 住友生命保険相互会社入社
1993年 4月 札幌中央支社大通支部長
2006年 4月 埼玉中央支社育成統括部長
2008年 10月 三重支社北勢営業部長
2012年 4月 高松支社支社長

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