趣味は旅行と「人間浴」

富士通 四国支社長 勝田 敏充さん

Interview

2013.11.21

2009年10月から松山、12年4月から高松で勤務。四国を訪れたのは、大学時代の旅行以来だった。それまで出身地の愛知県や、岐阜県など東海地方での勤務が中心だった。「四国はのんびり、おおらかという印象ですね」。名古屋の自宅に妻と大学生の息子を残し、単身赴任中だ。

年に一度は家族旅行

「歴史を感じるまちに行くのが好きです。心が和みます」。これまでに中山道の宿場町や金沢の城下町などを訪れた。四国に赴任後は、松山城や道後温泉、内子、宇和島などへも足を延ばした。「今行ってみたいのは、徳島県の脇町にあるうだつの町並みなど四国の古いまちです」

単身赴任となってからも毎年恒例で行っているのは、夏休みの家族旅行だ。今年は、滋賀県の彦根や近江八幡などを観光した。「いつも息子が名所や食事処を調べて、プランを立てるんですよ」。鉄道という共通の趣味で、話が盛り上がるのだとか。

ドライブも好きだが、景色を楽しみながらローカル列車で旅をするのも気に入っている。「息子は私以上に鉄道が好きです。彼が鉄道で西日本を旅していたので、琴平で落ち合い、金刀比羅宮まで一緒に行きました」。今年3月のことだ。1368段を上り、奥社まで参拝した。「九州の列車がユニークそうなので、ぜひ乗ってみたいですね」

今後は、芸術系の趣味に挑戦したいそうだ。「父が退職後に絵画を描き始めて、仲間との交流を楽しそうにしています。描き方の基礎を学んで、旅先で写真とは違う思い出を残せたら面白そうですね」

謙虚と感謝

「講演会も趣味と言えるかもしれません」。若いころから、政治、経済、スポーツなどジャンルを問わず積極的に参加している。「お客様から『森林浴、海水浴と同じように、"人間浴"が必要。いろいろな人と触れ合うことで、器が大きく深くなる』とアドバイスされたことをずっと覚えています」。多くの人に会ったり、講演会に参加したりすることで、視野を広げられるよう努めている。

人の考え方を知ることにも通じるが、物事を多角的に見つめて判断することも大事にしている。「部下に言うのは、『謙虚と感謝』。謙虚は相手を受け入れてよく考えること、感謝はものの本質を理解することだと解釈しています」。そうすれば、常に謙虚な態度で感謝の気持ちを忘れず、物事に対処できる。

コンピューターは今や、社会の中で欠かせない存在となった。それだけに大きな責任を感じるという。「広い分野で貢献できれば。少子高齢化や災害対策など地域の課題を、ICT(情報通信関連技術)を使って解決したい。四国の事例が、将来、日本全国で活用できるものになるよう取り組んでいきます」

勝田 敏充 | かつた としみつ

略歴
1960年11月22日生まれ
1983年3月 名古屋大学経済学部 卒業
1983年4月 富士通株式会社 入社
1999年4月 中部営業本部 第一統括営業部
      第三公共営業部 担当課長
2004年4月 岐阜支店長
2008年4月 東海営業本部 第一統括営業部
      公共営業部長
2009年10月 松山支店長
2012年4月 四国支社長

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