中小企業者の組合をサポート

香川県中小企業団体中央会

Interview

2020.09.03

事業振興部・部長の朝國和樹さん、事務局長の西本隆司さん、事業振興部・課長の中井ふみさん(左から)

事業振興部・部長の朝國和樹さん、事務局長の西本隆司さん、事業振興部・課長の中井ふみさん(左から)

中小企業団体中央会は各都道府県に一つ設置されている。県全域を活動エリアに、中小企業者が組織する中小企業組合や任意団体、個別の中小企業に経営指導を行う。

香川県中小企業団体中央会(香川県中央会)は1956年設立。会員は、本場さぬきうどん協同組合や香川県漆器工業協同組合、香川県信用組合、香川県ホテル旅館生活衛生同業組合など360の団体だ。他にも素麺、醤油、タクシー、トラック、医師、税理士、ガス、水道、砕石、うちわ、商店街…あらゆる業種の団体が所属している。今年は通常の経営相談に加えて、やはり「持続化給付金」や「雇用調整助成金」に関する相談が多い。専門家を派遣するなどして、手続きを支援している。

「時代とともに組合の在り方や役割も変わってきた」と話す事務局長の西本隆司さん。同業種の組合だけでなく、新しいタイプの団体も増えている。近年は外国人技能実習生を受け入れるための組合設立が多い。コロナ禍で帰国や再入国ができなくなった実習生の入国管理に関するアドバイスも行っている。
業務風景

業務風景

毎年春には会員のニーズを調査し、経営指導以外にもサポート。これまで、YouTubeで配信するための動画作成を支援したり、専門家を招いてBCP(事業継続計画)に関する調査をしたりなど、会員の要望に応えてきた。

昨年は香川県中央会の青年部が中心となって、小学生の職業体験を実施。建築や板金、電気、印刷、パンなど約10の業種を1日で体験できるという中央会ならではの取り組みとなった。

現在、小規模事業者の連携を促す取り組みを実施。西本さんは「一つの事業者では難しいことも、集まれば実現可能なことが増えます」と話す。複数の事業者で組合を作り、温泉を掘削したという例もある。事業振興部長の朝國和樹さんは「行政と事業者の橋渡しが中央会の役割。本音でご相談いただければ」。課長の中井ふみさんは「少しでも、経営者の皆さんのお役に立てればうれしい」と話す。

<お知らせ>
香川県中央会は、中小企業庁や中小企業基盤整備機構が実施する通称「ものづくり補助金」の事務局も務める。同補助金は会員以外の中小企業者も応募可能。定期的に募集しており、申込期間や条件などの詳細は香川県中央会のホームページに掲載している。

香川県中小企業団体中央会

住所
香川県高松市福岡町2丁目2番2-401号
代表電話番号
087・851・8311
設立
1956年2月16日
事業内容
中小企業者で組織する組合の設立・運営支援、中小企業組合や任意団体などへの経営指導
代表者(会長)
国東照正
会員数
360(2020年3月末現在)
地図
URL
http://www.chuokai-kagawa.or.jp/chuokai/
確認日
2020.08.24

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