楽しいから走る、走るから楽しくなる。ランニングは生活の一部です

四国旅客鉄道 事業開発部長 松木 裕之さん

Interview

2009.07.16

四国旅客鉄道事業開発部長・松木裕之さんの朝は、ジョギングから始まる。30分早起きして5キロほどを走る生活は、既に15年以上になるだろうか。

走る楽しさを実感、初挑戦の橋上マラソン

「どちらかというと運動は苦手」という松木さんが走ることに喜びを感じるきっかけは、17年前のこと。友人と出かけたスキーツアーで体力不足を痛感し、通い始めたフィットネスクラブの仲間に誘われた「瀬戸大橋開通5周年記念~健康マラソン・ブリッジウォーク香川」(1993年)での体験だった。

坂出から瀬戸大橋半ばの櫃石島まで、13キロを走るコース。普段は自動車専用の橋上を走るということに魅力を感じた。3カ月前から少しずつ練習を重ね、大会では自分のペースで完走することを胸に臨んだ。初心者でいきなりの13キロはきつかったが、終わってみると「楽しかったんですよ」。

大会には様々な実力の人がエントリーしている。初めて参加する大会でペース配分も分からず、終始ゆっくり走っていた松木さんは、「もちろん前方にはたくさんの人が走っていましたし、順位は当然後ろの方だと思っていました。ある時ふとふりむくと、僕の後ろにもまだまだ何千人もいる。仲間がこんなにいるんだ、一緒に走っているんだ、これはいいなあと思いながら走れたんです」。足の痛みよりも、楽しさや充実感が体に残った初マラソン大会だった。

もっと長く、もっと速く

走る機会が増えるごとに、もう少し長い距離を走りたい、もう少しタイムを良くしたい、もっと色々な大会に出たいと意欲も出てきた。
初めてハーフマラソンに出たときのこと。5月下旬の大会で思いのほか暑く、やっとの思いでゴールに到達し、サービスで開放されていた近くの寺の風呂に疲れ切った体を休めていたら、「一緒に入っていた方に、私は70歳を超えたから2時間を切るのがやっとだと言われました。その時の僕のタイムは2時間18分、固まりましたね~(笑)」。

走るようになって感じるのは、誰でもできるランニングの魅力だ。学生時代にやっていた人も、そうでない人も楽しめる。道具も場所もいらない。人それぞれ目標に向かい、その目標を超えたら誰でもがWINNERになれるということ。「それと大会によっては、トップアスリートと同じレースを走ることができるんですよ。一緒の大会に出られるなんて、他のスポーツでは考えられないですよね」と松木さん。高橋尚子選手、野口みづき選手らとも同じレースを走ったという。

楽しいから走る!

最近、久しぶりに会う友人からやせたと言われることが多いという松木さん。ランニングをすることで、脂肪が燃え、体型がしまってきたのではとのことだが、松木さんはダイエットや健康増進を目的に走っているのではない。「走るのが楽しいんですよ。楽しいから走っているだけなんです。普段は食べたいものを食べているし、けっこう暴飲暴食してますよ(笑)」

これまで少しずつ走る距離を伸ばし、大小の大会に出場してきた松木さん。最近では県外で行われるフルマラソン大会にエントリーすることも増えてきた。またその一方で、県内のファミリー対象の大会などに、小学生の息子と共に出場することも。「それぞれの大会ごとに良さがあるんです。ボランティアのみなさんが盛り上げている大会に参加できるのはうれしいですね」

フルマラソンの当面の目標は4時間を切ること。そしていつまでも楽しく走れる体力を保持すること。「今後は東京マラソンのような人気のある大きな大会にも出たいですね。そして子どもと一緒にフルマラソンに出られたらいいなあ。でも、まだまだ先のことかな?」

松木 裕之 | まつき ひろゆき

略歴
1962年 7月 愛媛県生まれ
1985年 4月 日本国有鉄道入社
1987年 4月 JR四国社員
1994年 4月 西条保線区長
2001年 2月 高知企画部長
2006年 6月 事業開発部長
写真
松木 裕之 | まつき ひろゆき

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ