時間を見つけて応援へ。「地元スポーツを盛り上げて、もっと香川を元気にしたい」

日本銀行 高松支店長 渡辺 賢一郎さん

Interview

2008.11.06

応援には積極的に駆けつける。
公共交通機関を使ったり、歩いたりを心がけて。

ガイナーズ優勝で始まった香川での生活

それは2007年6月24日、高松支店着任後初めての週末。渡辺賢一郎さんは、前任者から香川県をホームタウンとするスポーツチームがいくつか立ち上がっていることを話に聞いていた。もともとスポーツ観戦は好きなほう、それなら早速出かけてみようと出向いた先がサーパススタジアム。あいにくの雨にも関わらず、球場は予想以上の人出だ。それもそのはず、その日香川オリーブガイナーズは、2007年前期優勝をかけて高知との対戦、2期連続となる初の前期優勝を果たしたのだった。「雨の中3000人が応援している。試合の後もスポーツバーに場所を移して優勝を喜びあう。想像以上の盛り上がりを実感しました。これは一緒に応援したい、しなくては、と思ったんですよ」。

自分たちのチームを育て、応援する楽しさ

香川が本拠地のスポーツチームは、野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、アイスホッケーの現在5団体。「たとえばバレーボールの四国エイティエイツクイーン。元オリンピック代表監督が指導をし、全国の名門高校を出た選手が集まっている。試合はもちろん、練習の合間をぬってママさんや子どもを対象にした教室も開いている。「間近で選手を応援することで、その一生懸命な姿は、子どもたちには将来の憧れの存在に、お父さん世代には飲んでいるときの話題のひとつにもなるのではないかと思うんです」。どのスポーツでもそうだが、選手との距離が近ければ親近感が増す。感情の移入もしやすい。一つひとつステップを経てメジャーになるのを応援する喜びは大きい。

住んでみたくなる香川に

仕事柄、経済動向と向き合う日々。香川でも不景気な話ばかりだが、そんな時だからこそ既存とは違う視点が大切と考える。「たとえば研修所や営業所などを含め企業を誘致するとしたら、暮らしやすい生活環境があることは最大の魅力。高松中心市街地の活性化や地域スポーツが盛んというのは強みです」。また香川の特徴でもある高い貯蓄高についても、「使う場所も必要では。芸術やスポーツなどを楽しめる機会を積極的に増やせないか」とも思う。
「景気の気は、気分の気。スポーツで気持ちが明るくなる。会社帰りに立ち寄ってちょっと応援、なんてできると最高なんですけどね」。

渡辺 賢一郎 | わたなべ けんいちろう

略歴
1959年11月 静岡県生まれ
1983年 3月 名古屋大学法学部卒業
1983年 4月 日本銀行入行
1989年 6月 米国ジョージワシントン大学留学
1991年 3月 国際通貨基金(IMF)派遣
2003年 7月 金融研究所 研究第一課長
2007年 6月 高松支店長
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渡辺 賢一郎 | わたなべ けんいちろう

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