
アゼヤズキッチンで。ロゴははぜ掛けがモチーフ
無農薬でこんなに手間をかけていることを伝えたい、農法を次の世代につなぎたい――そう思うといてもたってもいられなくなり、横浜でデザイナーをしていたが2016年、結婚して2カ月後に香川に移住した。

農園でとれた米と野菜のおいしさを味わえるわっぱ弁当
これらの活動を「畔家」というブランドで発信。ブランドは農園「アゼヤファーム」と、ハーブを育ててブーケやハーブティーの販売を手掛ける「アゼヤガーデン」、弁当やランチが味わえる「アゼヤズキッチン」などがある。それらのイメージを統一してロゴやパッケージを作り、包装やネット販売の発送もスタッフがしている。
「原材料をつくるところから自分たちでやることが、こんなに楽しいとは思いませんでした」。作物を収穫して売るだけが農業ではない。お客さんに届く商品まで手掛けることで可能性が広がる。それをおもしろいと思って農業をやろうという若者が増えたら嬉しいという。

地元の人と田植え体験
自分たちの活動を、大都市ではなくまずは香川の人に知ってほしいという。「地元に愛されない商品は長続きしないと思うから」。そこで、地元の人を集めて田植え体験やワークショップを積極的に開催している。香川のお店や伝統工芸士さんとつながり、新たな商品開発も進めている。「食の大切さを伝えたい、農業人口を増やしたい…そのためにやりたいことはいくらでもあります」
石川恭子
片岡 雅喜 | かたおか まさよし
- 略歴
- 1970年 横浜市生まれ
1989年 神奈川県立寛政高校 卒業
1990年 有限会社房陽舎 入社
デザイン業、店舗プロデュース等を手がける
2016年 香川へ移住
畔家の活動を始める
畔家
- 住所
- 香川県高松市林町1138-1
- 代表電話番号
- 087-815-1545
- 設立
- 2016年
- 事業内容
- 米、野菜の生産加工販売、弁当テイクアウト、ハーブアレンジメント店運営
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