春の野菜~タケノコ

野菜ソムリエ上級プロ 末原 俊幸

column

2020.05.08

新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が全国に発令され、店頭から食べ物がなくなってしまうという危機感から、買いだめをする衝動に駆られてしまいますが、生鮮食料品はこれまでと変わりなく安定的に供給されています。生産者、流通業者の日々のたゆまぬ尽力に感謝しかありません。

さて、春を象徴する食材の一つであるタケノコですが、香川県に住んでいると、この季節になると店頭だけでなく、近所の人からのおすそわけでいただくなどで、毎日のように食卓に上るようになります。タケノコの水煮を作る香りは、春を代表する家庭の香りのように感じます。このように、地元では身の回りにあふれているタケノコも、香川県が全国に誇る野菜(正確には林産物)で、統計的には全国5番目の産地なのです。生鮮野菜として、県内外の市場に出荷されるほか、缶詰などの加工品として利用されています。

ちょうど今の季節、タケノコやフキなど、この季節にしか出回らない、しかも下処理に手間のかかる、多忙な日常では手が出しにくい野菜が多数出回ります。また、4月25日からは、備讃瀬戸でのサワラ漁も解禁となり、讃岐の春を代表する、海の幸・山の幸が店頭に揃っています。このように家庭でゆったりと時間を過ごせる時こそ、押し抜きやばら寿司(ちらし寿司)など春を代表するいろいろな料理を作ることで、ストレス解消をしながら、この緊急事態を乗り切ってまいりましょう。

野菜ソムリエ 上級プロ 末原 俊幸さん

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野菜ソムリエ 上級プロ 末原 俊幸さん

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