
左から鈴木盛之さん、晴雄さん、康成さん
高校卒業から2年半、京都の老舗和菓子店で修業した後、芝山に入社。入社から1年は、月に1回程度島根県の菓子技術専門学校に通って技術を磨いた。

「しまのかおり」。左からオリーブ抹茶、いりこ味噌、醤油豆

「瀬戸内クリーム大福」は地域資源活用の
認定事業により開発された逸品
晴雄さんのアイデアから生まれた初めての商品が「しまのかおり」だ。最中の皮に県産米粉で作ったサブレを詰めた。3種のサブレはオリーブ抹茶、いりこ味噌、醤油豆と、香川の特産品を使っている。
最中サブレに続き商品化したのが、今年完成した「瀬戸内クリーム大福」。瀬戸内ゆかりのオリーブ、レモン、イチゴ、桑茶、藻塩の5種類を展開している。オリーブ葉の粉末を混ぜた餡は、渋みのバランスを取るのに苦労しながらもさっぱりとした甘さに仕上げた。
今年は初めてライブハウスでの実演販売を試みている。友人を通じて知り合ったライブハウス「高松MONSTER」の店長に、熊本地震のチャリティーイベントにぜひ参加したいと掛け合った。それをきっかけに、3回ほど出店した。ライブの舞台転換時に生菓子の実演販売を行う。

3代そろって作業することも。技術は見て覚えた
副編集長 鎌田 佳子
鈴木 晴雄 | すずき はるお
- 1991年5月 高松市生まれ
2009年3月 高松工芸高校 卒業
2009年4月 京都の塩芳軒で修業開始
2011年9月 菓匠芝山 入社
- 写真
有限会社菓匠芝山
- 住所
- 高松市香西北町46-2
TEL:087-881-2256 - 事業の概要
- 菓子製造・販売
- 認定
- 四国経済産業局
「平成27年度地域資源活用事業」認定 - 地図
- URL
- http://www.sanukiwagashi.com/wagashi/
- 確認日
- 2018.01.04
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