親不知(おやしらず)・子不知(こしらず)

四国なんでも88箇所巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

column

2021.11.18

現在、我が国はコロナ禍から立ち上がろうとしている途中です。広い視野での経済的には人口減少や新興国の技術力アップにより、昭和の時代のような右肩上がりの所得倍増は望めません。それでも大都市を中心とした活力エネルギーは(何もなければ)急速に復旧するでしょう。その速度は、依然「近所に後ろ指を指されたくない同調圧力」で縛られている地方都市よりも倍加していき、従来心配されていた地方との格差はより拡がることが予測されます。

この情勢下、若い人たちも、崇高な志をもった人ほど、何も起こらない起こせない地方から脱出して活力の溢れた都会(いずれは国外)を目指すことになると思います。そしてその活力を持った人たちが集まることで、都会と地方の格差がさらに拡がります。まさに水は高いところから低いところに流れます。

この中で地方の生きていく道を、与えられた教科書の中で考えてばかりいては、もう先は見えております。各地方とも同じような問題を抱えておりますが、全国の中でも四国はその最先端に位置しているのかもわかりません。資質の良い人材を地方に残すためには、「風光明媚」「住みやすそうな街」のような見かけだけではなく、やはりその若い活力を広く生かせる場所をつくり、個人個人の能力を伸ばし、また一番大事な「考え方」を幼少より育てなければなりません。その意味では「教育(学力+α)」を伸ばす体制は、何十年もかかりますがしっかりと固めていくべき「地方造り」の問題の筆頭ではないかと思います。

将来、他府県の皆さんが「ぜひここで子どもを育てたい」と思ってくれるような地方にしていく必要があります。その仕事は、役所や学校まかせにするだけではなく、まずは、親でもある皆さん1人1人の研鑽によるものでしょう。

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

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