
高松市三谷町のXEN GROUP本社
「ご縁に感謝」し 新たなステージへ
金属加工、産業機械の設計・開発、食品製造などを手掛ける株式会社タカハタは今年1月、社名を「XEN(ゼン)GROUP」に変えた。「XENは『善』。Xの文字には『最善』、GROUPには『社内外の信頼関係やご縁』という意味を込めた」と高畑洋輔社長(42)は説明する。
新たなスタートに伴い立ち上げたのが「XEN BRAND事業」だ。「SDGsや脱炭素が叫ばれる中、モノづくり技術とサービスで最適な解決策を提供する“MOTTAINAI(もったいない)エンジニアリング”で、社会に必要とされるビジネスモデルを切り拓いていきたいと思っています」
フードロス「ゼロ」を目指して
そして豆腐をつくる中で、大量に産出されるおからに悩まされる。水分を多く含むおからは腐敗も速く産業廃棄物として取り扱われていた。「食物繊維が豊富なおからを商品に変えることはできないか」と乾燥機を開発。乾燥品は食用のおからパウダーとして販売している。

高品質な鮮度保持を実現した 「X-Charge Unit」
何度も試作を繰り返し、昨年10月に「X-ChargeUnit(クロスチャージユニット)」(XCU)が完成した。「食品に一番多く含まれる成分である“水”が品質に大きな影響を与えています。その水の動きをコントロールすることが一番のカギになります」
食品保存は「冷凍」するのが一般的。だが、凍らせると食品中の水分が「氷結晶」となり、細胞を壊したり、栄養素やうまみを損なったりする原因になる。一般的にはこの氷結晶が成長しながら氷柱をつくり凍結していく。

「X-Charge unit」で処理し冷凍された食品
「大きなエネルギーを必要としないので脱炭素にも貢献でき、働き方や流通をも変えることができる装置だと思う。幅広くみなさんに使って頂きたいですね」
幸せをつくる場所

転機になったのは28歳で入った経営者の勉強会「盛和塾」での教えだ。「事業を成長させ、従業員を幸せにすることが経営者の使命」……
高畑さんは腹をくくり、30歳の時、先代の父に直談判した。
「社長を交代してほしい」―
「まだ早い」と拒む父を半年がかりで説得した。「常に明るく前向きに」を自身に課し、「会社を『幸せをつくる場所』にする」という経営理念をつくって三代目として踏み出した。
4年前、うれしい出来事があった。ある社員の20歳の息子が「入社したい」と訪ねてきた。親の姿を見た子どもが「入りたい」と思ってくれる。「『幸せをつくる場所』に少し近づけたかな」と思えた瞬間だった。「”親の七光り”を使ってもらうのは大歓迎。本人が“八番目の光”をここで放ってほしいですね」
会社は大きく成長したが、満足している暇はないと目を輝かせる。「できていないことや、やりたいことはまだいっぱいある。社員が楽しみながら働けて、『この会社に入って良かった』と本人にも家族にも思ってもらえるようになれば、ようやく私の劣等感もなくなるのかな」と笑う。
高畑 洋輔 | たかはた ようすけ
- 1979年 7月 高松市生まれ
1998年 3月 高松南高校 卒業
2002年 3月 愛知学泉大学経営情報学部 卒業
2002年 4月 有限会社高畑電機(現(株)XEN GROUP)入社
(株)ヤマザキマザック 出向
2007年 2月 専務取締役 就任
2011年 7月 代表取締役 就任
株式会社XEN GROUP(旧社名 株式会社タカハタ)
- 住所
- 香川県高松市三谷町3234-10
- 代表電話番号
- 087-888-5852
- 設立
- 1967年(有限会社高畑電機)
- 社員数
- 190人(2021年12月)
- 各拠点
- 【本社】香川県高松市三谷町3234-10
【香南工場】香川県高松市香南町由佐560-2
【兵庫工場】兵庫県宍粟市山崎町五十波17-13
【広島工場】広島県三次市南畑敷町300-41
【ミャンマー工場】(MOOZ&COMPANY)
D3, Thilawa Special Economic Zone (A),, Than Lyin, Yangon , Myanmar
- 事業内容
- ・XEN BRAND事業
・MACHINE事業
・FOOD事業
・AGRI事業 - 資本金
- 1000万円
- 地図
- URL
- https://xen-group.com/
- 確認日
- 2022.02.17
おすすめ記事
-
2016.09.01
新たな ビジネスモデルを構築
タカハタ 代表取締役社長 高畑 洋輔さん
-
2021.09.16
食品の「水分」をコントロールしてフードロス解消へ
X(クロス)-Charge unit(食品熱交換装置) 株式会社タカハタ
-
2025.05.01
四国から世界へ 宇宙へ
暮らし支える「ものづくり」と「物流」カトーレック 社長 宇田 昌弘さん
-
2025.02.20
油圧の力で未来をつくる
ユニコム 社長 藤原 康雄さん
-
2025.02.06
人をつくり、美しく豊かな環境をつくる
日本興業 社長 山口 芳美さん
-
2024.12.05
もっと面白い未来へ プラスチック製品メーカーの挑戦
川崎化工 社長 川崎 功雄さん
-
2024.07.04
「電着塗装」武器に 100年目指しタクトを振る
四国塗装工業 社長 近澤 裕明 さん
-
2023.11.02
ものづくり支える「トータルエンジニアリング」
カワニシ 社長 川西 弘城さん
-
2023.10.05
「4欲」見逃さず たくさんの笑顔を紡ぐ
フクシン 社長 福﨑 二郎さん
-
2023.04.20
インフラ支える圧倒的な設備力と「和」
協拓建設 社長 福本 徹哉さん
-
2022.11.03
高品質ツーリングで “全てのものづくり”を支える
大東精工 社長 原田 一正さん
取締役 原田 康弘さん
最新紙面情報
Vol.412 2025年08月21日号
「ここに来て良かった」 生徒一人一人に寄り添って
学校法人村上学園 理事長 村上学園高等学校 校長 村上 太さん
モニタリングの知見を生かし 地域と「顔の見える対話」を
日本銀行 高松支店長 稲村 保成さん
諸機関と柔軟に連携し 四国の中小企業に寄り添う
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 四国本部長 田中 学さん
まち全体を一つの「宿」に見立て 古民家を核に日常風景の魅力を発信
NIO YOSUGA 代表取締役 竹内 哲也さん/菅組 社長 菅 徹夫さん
生徒の「やってみたい」が地域とつながる 進化するボランティア団体「TSUNAGU」
大手前丸亀中学・高等学校