美と耐久性を兼ね備えたテーブルライト

商品名はイタリア語で「蛍の灯り」を意味する。一筆書きのような優雅な曲線を描くアームとさりげない光源は、蛍の灯りを思わせるたたずまい。製品のデザインは、関西国際空港旅客ターミナルビルや小田急ロマンスカーなどの設計に携わった建築家・岡部憲明氏が手掛けている。2018年にグッドデザイン賞を受賞。

6万4000時間という長寿命のLEDチップを採用し長寿命化を実現した。また、ACアダプター・USBポート・モバイルバッテリーから給電が可能で、電源を選ばず使える。

谷本順三社長が「世代を越えて使い継がれるよう設計した」と語る本体部分は、再生可能なカーボンファイバーとアルミダイキャストで構成されている。世界的にSDGsの活動が本格化している昨今、物の価値観を見直すきっかけとなるテーブルライトだ。

現在はふるさと納税の返礼品をはじめ、インテリアショップやECサイトで販売・展開しており、大都市圏からも需要が高まっている。今後は調光機能に加えて調色機能を搭載した新型を開発予定。現行モデルに使用しているLEDチップと内部基板を取り換えるだけでバージョンアップが可能だという。

電気計装技術を軸に、創業時から発電所やさまざまなプラントなど幅広い業種からの声に応え挑戦してきた。その歴史の中で、テーブルライトの製品開発は意外とも思われるが、谷本社長は「現代の生活に欠かせない電気に携わってきた会社ならではのアイデアを形にできることを広く発信していきたい。このテーブルライトが会社の代名詞となればうれしい」との思いを語った。