特徴
②負債総額は、前年同期比18億7,800万円減、過去10年との比較で最少
③原因別では、販売不振が7件でトップ、『不況型』倒産は7件、構成比87.5%
④産業別では、サービス業他が5件と最多、建設業、卸売業、不動産業が各1件と続く
倒産件数8件は、前年同期比13件減

今後の見通し
現状、香川県の倒産件数は低位で推移しているものの、足元では業績不振の長期化や過剰債務、更には、ゼロゼロ融資の返済開始が2023年春にピークを迎えると言われる中、返済に苦慮する企業への借換保障と同時に新規貸出への対応が急務と見られる。
全国的には倒産件数が低水準ながら前年同月を上回るなど倒産動向に変化の兆しが強まっている感があり、香川県においても資金余力の乏しい中小・零細企業を中心にしながら、中堅企業を巻き込む形で緩やかに経営破たんが増加していく可能性がある。

東京商工リサーチ 四国地区本部長兼高松支社長 有馬知樹
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