地域全体で子どもたちを育てる場を目指す

小豆島みんなの支援学校

Interview

2023.04.20

少子高齢化

地域活性化

教育

人材育成

4月1日、小豆地域在住の小学･中学部段階の知的障害のある児童生徒を対象にした「小豆島みんなの支援学校」が開校。7日には入学式が行われた。入学したのは小学部2人、中学部1人、高等部分教室1人。一人ひとりの名前を読み上げた後、林省吾校長が「在校生8人とあわせて12人。まさに“二十四の瞳”を前に身が引き締まる思い。地域全体で子どもたちを育てながら、自分らしくのびのび過ごせる学びの場にしたい」と挨拶した。在校生は「みんなと成長しながら、笑顔の絶えない学校にしたい。地域の人にたくさんありがとうと言われるような活動を一緒にしていきましょう」と歓迎した。

校内には池田小学校の児童からのメッセージも

これまで、子どもたちは高松支援学校、香川中部支援学校などに船で通うか、親元を離れて寄宿舎から通学しており、島で生きていく子どもたちと地域との接点が少ないといった課題があった。そこで、授業では学年を越えて地域と積極的に触れ合う「オリーブタイム」の時間を設定。隣の池田小学校とは連絡通路でつながり、日常的に交流できるようになっている。

チューリップの鉢植えをプレゼント

開校前には、池田小学校の子どもたちがお祝い用にチューリップの球根を植えて育てていた。入学式ではそのチューリップの鉢植えをプレゼント。「たくさんあそぼうね」といったメッセージが添えられていた。

式に参加した保護者も「慣れない環境での通学は不安だろうと思っていたので、ちょうど中1の入学に開校が間に合って嬉しい。地域とのつながりを持ちながら生活できるとのことなので、楽しく元気に過ごしてほしい」と話す。