模擬株式会社「セキレ」で 経営の厳しさ、面白さを体感

坂出商業高校

News

2018.02.01

「人で賑わう商店街を見るのは 嬉しい」と社長・大石未理さん

「人で賑わう商店街を見るのは
嬉しい」と社長・大石未理さん

2014年に創立100周年を迎えた坂出商業高校は、ビジネス社会の即戦力となる知識や技術を身に付ける商業科と、情報のスペシャリストとしてICT社会のリーダーを目指す情報技術科がある。2つの科が協力して毎年12月に実施する坂商フェア「セキレ」は、25年の歴史を持つ。

マスコットのセキレくん登場で 会場は盛り上がる

マスコットのセキレくん登場で
会場は盛り上がる

セキレとは学校全体を一つの模擬株式会社に見立てた独自の販売実習で、全校生徒が入学時に1000円を出資(卒業時に返還)。社長、副社長、専務、クラスごとの店舗マネージャーも生徒が担い、商品企画から交渉、仕入れ、販売までを実践で学ぶ。当初は校内で実施していたが、09年からは場所を地元の商店街や商業施設に移して規模を拡大した。セキレの名前は校訓の「誠実(セイジツ)・勤勉(キンベン)・礼節(レイセツ)」の頭文字をとって名付けた。「模擬株式会社とはいえ、各店舗の目標は利益を出すこと。生徒一人ひとりが本気で挑むことで、経営の厳しさや面白さを体感してほしい」と教頭の豊藤壽一先生は話す。
生徒が考案した 「小原紅早生金時みかんドーナツ」(180円)

生徒が考案した
「小原紅早生金時みかんドーナツ」(180円)

17年12月のセキレにも、生徒のアイデアを生かした飲食メニューや企画から手掛けたオリジナル商品などを求めて多くの人が訪れ、地元商店街の活性化に貢献した。前年の反省点としてあがった飲食スペースの確保や、ごみ箱の設置数など大幅な改善にも取り組んだ。社長を務めた大石未理さん(3年)は、「地域の人に支えられた学びのチャンス。この賑わいが地元で日常的になることが最終的な目標」と話す。毎年の売り上げの推移はHPで公開している。
名刺入れやものさしなど6種の機能が付いた 多機能ファイル「TAKKY(タッキー)」(400円)は、 マルモ印刷とのコラボ商品

名刺入れやものさしなど6種の機能が付いた
多機能ファイル「TAKKY(タッキー)」(400円)は、
マルモ印刷とのコラボ商品

坂出商業高校

住所
坂出市青葉町1-13
TEL:0877・46・5671
創立
1914年
生徒数
全日制:514人(2017年4月)
地図
URL
http://www.kagawa-edu.jp/sakash01/sekire/
確認日
2018.02.01

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ