封筒、ブックカバー、ケース・・・
用途広がるクリアファイル

リユース型ファイル 株式会社マルモ印刷

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2018.12.20

企業がパンフレットや書類を顧客に手渡したり郵送したりするとき、クリアファイルに挟んだ上で企業名入り封筒に入れることも少なくない。マルモ印刷のリユース型ファイルは「封筒とクリアファイルが一体化すれば、封筒の無駄がなくなる」という奥田章雄社長のアイデアから生まれた。

2004年、封筒として使った後に上部と右の2辺を切り取ればクリアファイルになる「ファイルDEメール」を発売。一般的な封筒よりもインパクトがあり郵送の場合は開封率が向上、開封後にクリアファイルとして使われるため企業名入りだと広告効果も見込めるなどの利点がある。

ファイルDEメールを封筒として使って、郵送中に破れたという苦情はこれまでにないという。封筒としては丈夫だが、再利用する時は簡単に手で切り取れる。封筒型に加えて、持ち手の付いた手提げ型のものや、切り取って折りたたむと文庫本のブックカバーになるリユース型ファイルも作った。

今年、さらに新しいファイルを数種製作した。封筒から切り取って組み立てると、ポケットティッシュケース、映画などのチケット入れ、マスク入れになるものなどだ。ふた付きの小型書類入れになるものは、保険会社の証書入れにお薦めだという。

企画・開発を担当したデザイナーの髙木大輔さんは「封筒をどういうふうに再利用すれば便利だろうかと、使う人の立場になって考えました。封筒からどれだけ意外性のあるものになるかも重視しましたね」と話す。

3つの動作まででファイルから完成形になるように設計している。素材は焼却しても有害物質の出ないポリプロピレン。リユース型ファイルのデザイン、印刷、加工のすべてを自社で行う。500枚からオリジナルファイルの製作が可能だ。

「常に新製品のアイデアを考えています。受注型ではなく、企画・提案のできる印刷会社でありたい」と、社長室の丸橋崇弘さん。来年で創業100周年を迎えるマルモ印刷。紙やプラスチックなどどんな素材でも、独自の技術を生かしてニーズに応じた製品をこれからも作っていく。

【問い合わせ】株式会社マルモ印刷
三豊市豊中町笠田笠岡3915-5 TEL:0875-62-5856

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