「誰かのために」がモチベーション

NEXCO西日本四国支社 香川高速道路事務所長 石川 達也さん

Interview

2017.11.16

大学時代、宇高連絡船のうどん店でアルバイト

大学時代、宇高連絡船のうどん店でアルバイト

香川大学の出身で、学生時代は宇高連絡船のうどん店でアルバイトをしていた。「うどんを目指して走って来るお客さんや、紙テープで別れを惜しむ姿など印象的な場面がたくさんあります。何といってもやはり眺めが素晴らしい。お店が落ち着いたら甲板から海と島を見ていました。今でも瀬戸内海を眺めるのは好きです」
大学時代の陸上競技大会(左から2番目)

大学時代の陸上競技大会(左から2番目)

小学生から陸上競技の短距離走を始めて、大学まで部活動に打ち込んだ。自己記録は100メートル10秒9。今は中学生になった息子に指導したり、大会を見に行ったりするのが楽しみだ。中学時代の恩師から言われた「実力のないもの努力あるのみ」は、仕事をする上でも戒めの言葉となっている。

いつかは香川に

1986年、日本道路公団に入社した。当時は高速道路の建設がメインの仕事。けれど自分は現場で働く技術系ではない。事務方として何ができるのかと考えて、用地課を希望。2年間、長崎で用地買収に携わった。

料金収受を担当する部署では、どれだけ効率よくできるかを考えた。ETCができる前、料金が全て手渡しだった時のことだ。料金とお釣りをやりとりする「サービスタイム」の短縮を徹底した。中国支社では、高速道路の利用促進と地域の振興を図るため、スキー場や温泉施設とタイアップしたキャンペーンを企画した。

2005年の民営化後は、西日本高速道路の所属に。大阪の本社では人権啓発を担当した。さまざまな人権問題を学ぶ講座に1年間通い、学んだことを社内に浸透させていく役割を担った。

10年、高松にある四国支社に異動。「自分のルーツが豊浜町ということもあり、いつかは香川、四国のために働きたいと思っていました。四国勤務を希望して、やっと帰って来られたという気持ちでした」。「誰かのために」「地域のために」が、石川さんの仕事のモチベーションになるという。

毎日が勉強

今は中学生の息子の指導が楽しみ

今は中学生の息子の指導が楽しみ

今年7月、香川高速道路事務所の所長に就任。「いろんな分野に携わってきて、これを極めたと自信を持って言えるものはない。今でも毎日新しいことを勉強しないと追いつきません」。若手社員に分からないこと、できないことがあるのは当たり前だと話す。だからこそ、「仕事は周りの人に助けてもらわないとできない。お客様に感謝するのはもちろん、チームとして一緒に働く人にも感謝する。その気持ちを忘れたくないと思っています」

香川高速道路事務所長としては、交通事故防止に努めたい。マナーの啓発など地道なことから取り組む。また、今年で善通寺~三島川之江間の高速道路が開通して30周年。12月2日には、高松自動車道下りの豊浜サービスエリアで記念イベントを開催する予定だ。「地域の皆さんに喜んでいただけるものにしたいですね」

鎌田 佳子

石川 達也 | いしかわ たつや

略歴
1964年 大阪府岸和田市生まれ
1982年 大阪府立登美丘高校 卒業
1986年 香川大学法学部 卒業
    日本道路公団 入社
    長崎バイパス工事事務所
1996年 甲府管理事務所 管理助役
2004年 中国支社 営業企画課長
〔2005年10月 日本道路公団⇒西日本高速道路株式会社(分割民営化)〕
2007年 中国支社 関連事業室長
2008年 本社総務部調査役
2010年 四国支社 保全サービス事業部 調査役
2017年 香川高速道路事務所長

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