いつか大きな実になれば・・・・・・本や人との貴重な出会い

日本自動車連盟四国本部 事務局長 参事 島袋 勢一さん

Interview

2011.03.03

通勤電車は読書タイム

昨年4月に日本自動車連盟四国本部事務局長に着任した島袋勢一さんの最近の週末は、本を読んで過ごすことが多いという。「前任地は兵庫支部(神戸市)でした。関西は通勤圏内が広く、自宅がある大阪市内からは電車で通っていました。1時間以上過ごす車内で本を読むのが習慣になっていたんです」と島袋さん。毎週図書館で貸出限度いっぱい、どっさりと本を借りてきては、2日に1冊のペースで読んでいく。「私は乱読なんですよ。書架に並ぶ本を手当たり次第に借りてきて読むって感じかな。小説よりも、経済書や実用書を選びますね。また、話題の新刊書も借りて読んでみます。難しすぎない本は、通勤電車内のざわつきも気にならずに読めるので、車内での時間を過ごすのにはちょうどよかったんです」

余暇を読書で過ごすことは、数年前までは考えられなかったと島袋さん。日本自動車連盟は24時間体制で、救援コールを受け付け、受けた隊員は現場に急行する。「現在も携帯電話はONのままですが、ほとんど現場に任せられるようになりました。余裕が出てきたんです」

香川での住まいは会社からさほど離れていない。読書の場所も、それまでの通勤電車の中から週末に家でと変わっている。

仕事にいかせるものはないか

本だけでなく、島袋さんは人との出会いも大切にする。「様々な考えを聞いたり、具体的な出来事に遭遇したりすると、ふくらんだ話題の中に業務へのヒントが隠されていることは多いんです」

自動車に関する様々な業務を行う日本自動車連盟。一般的には車両の故障救援が知られているが、それだけではない。「車やバイクなどのトラブルだけでなく、安全な走行ができるような道路環境を考えたり、大雨や大雪などの災害時に出動して故障車両などのロードサービス救援も私たちの重要な仕事と考えています」。同連盟が編集・発行している機関誌を通じて、道路の安全走行の啓発にも力を入れている。

「安全な暮らし、大切な命を守るためにはどうしたらよいかを日々考えているのですが、新しい出会いがその伝達方法に関して、新しい展開を生むことが多いんです。例えば、先日のある交流会で知り合った方は、道路の案内標識を作る会社の経営者でした。安全でわかりやすい標識とは何か、さっそく話を聞きに行こうと思っているんです」

得た情報は共有したい

取材時、島袋さんが興味を持っていた本は、ドクターヘリに関したものだった。「図書館で探していたとき『緊急医療』がキーワードとなり読み始めたのですが、交通事故を減らさなくてはと願う私どもとしても、輸送手段は違っても学ぶことは多いですね」。島袋さんは、本の中の心に残った部分は引き出し、2、3枚にまとめて社内で回覧している。

図書館や書店での本との出会い、業務や会合などでの人との出会い。様々な出会いを大切にする島袋さん、きっとたくさんの実を結んでいくだろう。

島袋 勢一 | しまぶくろ せいいち

略歴
1952年 3月 大阪府生まれ
1976年 4月 日本自動車連盟(JAF)関西本部入社
      旅行課配属
2003年 4月 関西本部業務調整部長 会員担当
2007年 4月 兵庫支部事務所長
2010年 4月 四国本部事務局長

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)四国本部

住所
香川県高松市松縄町1083-16
代表電話番号
087-867-8411
設立
1963年
沿革
1963年 日本自動車連盟(JAF)創立
1970年 香川支部設置
1992年 四国本部設置
地図
URL
http://www.jaf.or.jp/
確認日
2010.03.14

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