「アバター」活用で地方創生進める

ANAホールディングス

News

2019.04.19

香川県の浜田恵造知事(左)とANAホールディングスの片野坂真哉社長(左から2番目)

香川県の浜田恵造知事(左)とANAホールディングスの片野坂真哉社長(左から2番目)

4月19日、香川県とANAホールディングスが「地方創生の推進に向けた包括連携協定」を締結した。お互いが持つ資源を有効活用して、香川における観光や文化の振興、災害時の支援、移住促進、先端技術の利活用推進などを図る。締結式には香川県の浜田恵造知事、ANAホールディングスの片野坂真哉社長らが出席した。
アバター

アバター

この日は、先端技術活用のデモンストレーションとして、片野坂社長が「アバター」の操作を実演した。アバターは、ANAが実用化を進める遠隔操作ロボットのこと。遠隔地にあるロボットを操作して、その場にあるものを見聞きしたり触る感覚を得たりすることができる。アバターは人に代わって、遠く離れた場所でのコミュニケーションや作業を行えるため、いわば「瞬間移動」を実現する。ANAはアバターを新たな移動手段として位置付けている。

今回は東京・汐留のANA本社と香川県庁にそれぞれアバターを設置し、片野坂社長が香川から東京のアバターを遠隔操作した。アバターは周囲の風景をカメラで映しながら動き、会場では香川にいながら東京のANA本社を見学するような感覚を味わえた。

浜田知事は「ANAの那覇便は修学旅行での利用も多い。体調不良などで行けなかった生徒がアバターで旅行に参加するなどもできるかもしれません」とアイデアを話した。ANAが持つアバターやドローンなど先端技術の活用を含め、連携協定の具体的な取り組みは今後決めていくという。

片野坂社長は「(ANAの高松空港発)東京線は一昨年に55周年を、沖縄線は昨年に25周年を迎え、年間約85万人にご利用いただいています。協定を結ぶことで香川県との結びつきがさらに深くなる。ANAの技術で観光や教育、医療など様々な分野でお役に立てれば」と話した。
スクリーン中央が、東京・汐留のANA本社に設置したアバターが映した映像

スクリーン中央が、東京・汐留のANA本社に設置したアバターが映した映像

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ