「のぼりは、限られたスペースの中に、お店のイメージやおすすめ商品のことなど、さまざまな情報がつまっています。それをひと目で伝える最善のデザインを形にできるのも、のぼりを創業から扱ってきた当社の良いところだと思っています」と代表取締役・蒲生宰実さん(36)は言う。全工程を自社で行うことで、時間のロスもなくお客さんの要望に応えることができるのも特徴だ。
決意したのは30歳という節目の年齢と、自身の甘えを断つため。「会社をもっとよくしたい」という思いも大きくなっていた。
まずは、社長としてやっていくため、すべての工程を一から学び直した。「縫製は難しくて。まっすぐいかないんですよ(笑)」。ひと通り経験することで、それぞれの工程の技術者がいるから質のいい商品ができることを実感、自社の強みを再認識した。その強みを生かすにはどうすればいいか。試行錯誤が始まった。
「効率だけを考えれば注文を受けたものを作って納品すればいい。でも、非効率なことを大事にしたいと思っています」。効率だけを追い求めると、現場のリアルな声から遠ざかってしまう。お客さんの悩みを解決するためには、対話が不可欠だと感じた。そこで、事務所にショールームをつくり、お客さんに来てもらえる場所を作った。
「非効率でもいい。信頼関係を築いて長いお付き合いをしていけたら。地域のお客さんを増やしていきたい。ウモガののぼりが街にあふれるようになれば、お客様の特長を生かしたデザインが増え地域の活性化につながるはずです」。通販から、地域密着型へ。デザイン、縫製、使い勝手などの提案力と商品力で、地元の店舗の販促やPRに貢献していきたいと言う。
佐川 美穂
蒲生 宰実 | がもう おさみ
- 略歴
- 1986年 木田郡三木町生まれ
2004年 松山聖陵高等学校 卒業
2006年 有限会社スクリーン製版テクニカ(現 (株)UMOGA)入社
2011年 専務取締役 就任
2016年 代表取締役社長 就任
株式会社UMOGA(のぼりのウモガ)
- 住所
- 香川県高松市前田西町1080-1
- 代表電話番号
- 087-847-7512
- 設立
- 昭和61年 4月21日
- 社員数
- 13名(令和元年5月)
- 事業内容
- のぼり旗、のれんをはじめ、販促ツールの企画製作・販売
- 資本金
- 500万円
- 地図
- URL
- https://www.nobori-noren.com/
- 確認日
- 2022.04.21
おすすめ記事
-
2021.08.05
人とのつながりが人生を豊かに
特定非営利活動法人 子育てネットひまわり/代表理事 有澤 陽子さん
-
2009.04.16
従業員の元気、お客様の元気、企業の元気。3つの元気が地域も明るくする
パッケージプラザ三宝 取締役店長 土山 哲義さん
-
2010.03.04
どんな時でも「笑顔」。コミュニケーション、接客の基本です。
JAF 事務局長 熊野 章敬さん
-
2010.07.01
あなたの近くに市場ができましたよ
きむら 代表取締役社長 木村 宏雄さん
-
2011.10.20
情熱と誠意を信頼につなげる “どこにもない”楽器店
たかまつ楽器 代表取締役 香西 かおりさん
-
2011.12.01
さまざまなリスクに対応 四国有数の保険代理店
落合総合保険事務所 代表取締役社長 落合 新さん 専務取締役 落合 信之さん
-
2018.05.03
「もっと」の期待に応えたい
香川テレビ放送網 代表取締役 北村 昌士さん
-
2015.07.02
家具から始まる理想の暮らし
コンフォートクワハラ 代表 桑原 一隆さん
-
2016.03.17
いつまでも 「おもちゃ屋さん」でありたい
松屋玩具 松下 徹行さん・松下 明弘さん
-
2024.04.04
県経済の要たる中小企業を支えたい
香川県信用保証協会 会長 西原 義一さん
-
2023.01.05
どんなことでも気軽に相談を
香川県弁護士会